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直近の決算発表予定

2013年10月2日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/2)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因の落ち着きから買いが先行したものの、根強い戻り売り圧力ともに売り直されると、先物主導で後場から大幅調整となった本日の株式相場ですが、直近の指数で見られた上値の重さから、調整局面の到来を予期していた市場参加者も多かったのではないでしょうか。日経平均株価は大幅反落。前場で買われた局面も5日移動平均線(14534.04円)が上値抵抗となり、直近安値割れで見切り売りに押されました。下方の25日移動平均線(14218.19円)での抵抗が見られたものの、割り込んで引けています。さて、前営業日配信版では「指数反発も投資マインド悪い 保有銘柄の再点検を!」と題していました。当欄では「戻り売り優位の流れ」を指摘。「引け後も18時から予定される安倍首相の増税表明の会見、焦点となる法人税減税の可能性が意識されるほか、米国では財政協議に対する行方が注目される状況。さらに金曜日には重要指標・米雇用統計の発表を控えて、米国経済指標が相次ぎますし、まだまだ先行き不透明感の強い局面が続くのではないでしょうか」と紹介していたと思います。引け後に行われた安倍首相の増税表明の会見でも法人税減税の可能性が後退。さらに一部政府機関の閉鎖が行われている米国では重要指標・米雇用統計の発表延期も取り沙汰されるなど、昨晩の米国市場は反発したとはいえ、まだまだ先行き不透明感が強い状況でした。日経平均株価は、やはり戻り売り優位のなか直近安値割れから下げ幅を拡大。当欄でも「空売りなどヘッジポジションの準備を整えておくべきとの見方や基本となるポジション調整やリスクテイクの軽減」を紹介するなど、調整可能性を想定していましたが、今は保有銘柄の再点検を行いながら、先物主導の流れに応じた先物取引手法、ヘッジとして有効な空売り戦略を活用する局面でしょう。一方の買い目線では「短期視点では外部要因に左右されにくく、値動きの軽いタイプ。中長期視点では中長期上昇銘柄の押し目を拾うスタンス」を紹介。売買代金上位では、昨年8月のレポート銘柄・ソフトバンク<9984>、7月のレポート銘柄・コロプラ<3668>らが材料性で賑わいを見せていますが、過去の株価推移を見ると、中長期的にも大きく水準を切り上げています。前営業日に目標株価達成、人気化を紹介したリニカル<2183>、新日本科学<2395>も今年1月、2月の『厳選5銘柄付きレポート』で提供していた銘柄ですし、過去の市況分析レポート、提供銘柄を振り返ってみても良いかもしれません。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。17年ぶりに一部政府機関が閉鎖されたものの、経済への影響は限定的との見方も強まり、見直し買いを集めています。米財政協議難航により、17年ぶりに一部政府機関が閉鎖。最大80万人の連邦職員が自宅待機となり、経済への影響が懸念されましたが、ISM製造業景況指数など経済指標結果は悪くなく、前営業日まで見られたリスク回避の流れから見直し買いを集めました。また、医療保険改革法に基づく各州の保険サイトが加入受付を開始。ヘルスケア関連などが上昇したことも相場を下支えしています。ダウ平均株価は、前営業日比62.03ドル高の15,191.70ドル。ナスダック総合指数は46.50ポイント高の3,817.98ポイントで取引を終えました。為替相場では、財政協議難航によるドル売りと株式相場上昇のドル買いで膠着。東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ132円台前半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場が上昇、為替相場も大きな変化がなく、外部要因の落ち着きで買いが先行。日経平均株価は14492円の続伸スタートに。寄り付き後は、米国市場と同様に見直し買いが入ったものの、このところの日経平均株価の上値は重く、上値は5日移動平均線が阻む格好。戻り売りでマイナス圏に転じると、下値を目指す動きとなりました。円高圧力とともに後場では見切り売りが優勢に。日経平均株価は直近安値割れから投げ売りも相次ぎ、節目14200円割れまで下押ししてきています。日経平均株価終値は、314.23円安の14,170.49円。東証1部の売買代金は概算で2兆4059億円。東証1部の売買高は概算で29億154万株。値上がり銘柄は205(11%)に対し値下がりは1502(85%)、変わらずは45(2%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数大幅下落でトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄が総じて安く、マツダ<7261>、野村ホールディングス<8604>なども下げています。先物主導の下落観測から、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>の下げきつく、指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>も売られました。全市場の売買代金上位では、話題性のあるソフトバンク<9984>が好調。同業のKDDI<9433>も底堅く推移しているほか、新興市場所属のタカラバイオ<4974>、コロプラ<3668>などに資金シフトが確認されています。セクターでは、業種別株価指数騰落の値上がりがソフトバンク<9984>、KDDI<9433>の情報通信、中部電力<9502>、東北電力<9506>の電気ガスの2業種のみとなりました。一方、値下がりは住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄、オリックス<8591>、アイフル<8515>のその他金融、トプコン<7732>、オリンパス<7733>の精密機械などが並んでいます。また、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維製品、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸なども続きました。個別では、増額のダイセキ環境ソリューション<1712>、新規カバレッジのジーエス・ユアサ<6674>、格上げのミネベア<6479>などが材料物色を集めています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したタカラバイオ<4974>、コロプラ<3668>が物色されたほか「、ビリングシステム<3623>、N・フィールド<6077>、コスモ・バイオ<3386>、デ・ウエスタン<4576>なども買われました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 7,240円 前日比+280円(+4.02%)続伸。全体調整のなかでも買い優勢で推移し、年初来高値を更新している。このところ新型iPhoneの他社流出が限られたことや孫社長が東京都中央区のティファニー銀座本店ビル取得など材料性が揃い、調査機関もアリババ保有価値や新型iPhoneの競争激化懸念後退など好意的な評価を示している。同業のKDDI<9433>も底堅く推移するなど、NTTドコモ<9437>の新型iPhone投入の影響は限定的なようだ。<1570>日経レバレッジETF 9,010円 前日比−410円(−4.35%)大幅安。先物主導での後場下落とともに、指数レバレッジETFとしてヘッジ売りに押されている。日経平均株価構成比率上位ではソフトバンク<9984>を除いて、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>らが軟調。証券業の野村ホールディングス<8604>などの下げも目立っている。<3668>コロプラ 2,481円 前日比+216円(+9.54%)反発。スマートフォン専用クイズ&カードバトルRPG『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』が累計800万ダウンロードを突破したことが買い材料視されている。大和証券が業績予想の上方修正を行っており、今後開示を控える決算期待が高まったほか、外部要因に左右されにくい点から中核銘柄からの資金シフトも集めたようだ。◇…

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