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直近の決算発表予定

2013年10月9日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/9)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場下落とともに売り先行の立ち上がりとなるも、場中の円安推移とともに見直し買いが広がった本日の株式相場ですが、株価指数はここ連日の下げ渋りと下値耐性を見せつける格好。物色は短期志向の強さも確認されましたが、そろそろ相場反転を先取りする意識も高まっているのではないでしょうか。日経平均株価は続伸。売りが先行した安値13751.85円は前営業日の安値13748.94円付近で踏みとどまり、円安推移とともに前営業日高値13929.64円、節目13900円や5日移動平均線(14019.99円)、大台14000円に乗り直してきました。75日移動平均線(14058.96円)に迫る高値引けとなっています。さて、前営業日配信版では「まだ先行き不透明感強い 打診買いで相場の流れに乗れ!」と題していました。前営業日には「日経平均株価は5営業日ぶりの反発となりましたが、節目13900円での攻防も見られており、まだまだ指数の先行きに対しては不透明感が強いのではないでしょうか」と指摘していたように、米国株安とともに軟調な立ち上がりを余儀なくされています。そこで「やはり相場の先行きが見通し難いこの局面では、地合いを問わず、市場で循環している資金シフトを見極めれば活躍銘柄を先取りできるとの見方に変更はありません」とも記していましたが、前営業日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート「会社創立5周年記念! 今回だけ1000円! アナリストが選ぶ【倍返し株!】」の注目銘柄では、IPOのエナリス<6079>がストップ高まで上昇。前場段階で配信翌営業日での目標株価達成、早期の返金条件クリアを果たしました。また、同レポート銘柄ではバリューコマース<6078>も目標株価を達成。配信翌営業日に2銘柄の目標株価達成を記録しています。両銘柄とも全市場の売買代金上位に進出する場面もあるなど、ポイントとなる市場内での資金シフトが確認されていたのではないでしょうか。会員情報では、10月7日のインターネット会員B情報で買い推奨していたエス・エム・エス<2175>が急反発。押し目形成の前営業日のエントリーから、目標株価1,900円を実質2営業日で達成してきました。内需系成長株として不安定な外部要因、全体相場のなかでも資金流入が続いており、上場来高値を更新してきています。さて、日中の円安推移には、FRBの次期議長にイエレン副議長が指名されるとの報道が伝わり、緩和継続期待でリスク選好のムードが高まったこと。米商務長官が政府機関閉鎖解除に言及するなど、外部要因進展期待が高まったことが影響。物色は短期志向の強さが確認されたものの、中核銘柄の見直しも確認されており、そろそろ相場反転を先取りする意識も高まっているのではないでしょうか。まだ米財政協議問題に目立った進展はなく、未だ経済指標発表延期が続き、さらに来週月曜日が「体育の日」の祝日休場となるため、週末三連休と日程面ではポジション調整意識が高まりやすい局面ですが、金曜日にSQ算出を控えるなか、ここ連日の日経平均株価が行使価格13750円レベルで踏みとどまった点はSQ週特有の節目意識の高さが感じられます。明日は行使価格14000円を中心に14250円と13750円との位置関係を確認していきたいところ。引け後には日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>の決算発表も予定されており、金曜日の算出に影響を与えるかもしれません。前営業日配信版にて「不透明感の強い外部要因の行方を確認しつつ、少量のポジションで打診買いを入れながら、相場と資金循環の流れを確認していきましょう」とも締めていましたが、今の局面では打診買いで相場の流れにつくことを意識しましょう。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続落。この日も財政協議問題に進展なく、デフォルト(債務不履行)懸念の高まりで見切り売りが出ています。17日に期限を迎える債務上限を巡って、議会と政府の主張が平行線をたどり、デフォルト(債務不履行)につながり得るとの懸念が見切り売りを誘う格好。取引開始から売り圧力を強めました。また、国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通しを公表し、2013年と14年の世界成長率予想を下方修正するなど、先行き懸念も売りを誘っています。ダウ平均株価は、前営業日比159.71ドル安の14,776.53ドル。ナスダック総合指数は75.54ポイント安の3,694.83ポイントで取引を終えました。為替相場では、米国時間帯では財政協議難航、株安によるドル売りが優勢だったものの、東京時間帯からはFRBの次期議長にイエレン副議長が指名されるとの報道が伝わり、緩和継続期待でリスク選好のムードに。東京時間帯早朝では、1ドル96円台後半、1ユーロ131円台後半の水準で取引されています。東京株式市場では、米国市場下落を受けての売りが先行。日経平均株価は13789円の反落スタートに。寄り付き後は、東京時間帯から円安推移となっており、朝安後は見直し買いが流入。前引け前には日経平均株価がプラス圏に浮上するなど、円安推移を好感した買いが押し上げました。昼休みを挟んで円安推移が確認されており、日経平均株価は上げ幅を拡大。大台14000円攻防をこなすと、取引終盤まで買い気を強め、高値引けとなっています。日経平均株価終値は、143.23円高の14,037.84円。東証1部の売買代金は概算で1兆8441億円。東証1部の売買高は概算で24億1789万株。値上がり銘柄は1450(82%)に対し値下がりは234(13%)、変わらずは68(3%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安推移による指数続伸でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクが好調。値動きの軽いマツダ<7261>、富士重工業<7270>、証券の野村ホールディングス<8604>、指数レバレッジETFの日経レバレッジETF<1570>なども買い進まれています。金融関連の見直しで、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、ケネディクス<4321>も上昇。大成建設<1801>、太平洋セメント<5233>のインフラ関連も物色されました。売買代金上位では、格下げのソフトバンク<9984>が進出。みずほFG<8411>、楽天<4755>、ヤフー<4689>とともに直近の悪材料から利益確定売りを誘う流れとなっています。一方、テーマ性を備えるアドウェイズ<2489>が大幅高。新興軽量級のコロプラ<3668>、ユナイテッド<2497>も短期資金を集めたほか、IPOのエナリス<6079>も大商いとなりました。セクターでは、業種別株価指数騰落の値下がりがソフトバンク<9984>の情報通信、日本航空<9201>の空運の2業種のみに限られるなど、幅広い業種が物色されています。値上がり上位には、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、ケネディクス<4321>の不動産が最上位に。オリックス<8591>、クレディセゾン<8253>のその他金融、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業が並びました。野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、所属全銘柄が上昇した保険、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼も続いています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したコロプラ<3668>、アドウェイズ<2489>、ユナイテッド<2497>、IPOのエナリス<6079>が活況高。サイバーエージェント<4751>、C&Gシステムズ<6633>、テラ<2191>、バリューHR<6078>なども好調に推移しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<9984>ソフトバンク 7,000円 前日比−420円(−5.66%)急落。前営業日に売り材料視された信用情報機関への誤情報問題やシティグループ証券が投資判断を「買い」から「中立」に引き下げたことが嫌気されている。直近で携帯電話契約純増数の好調維持が伝わり、年初来高値圏で推移していたことから、利益確定売りを誘いやすいようだ。<2489>アドウェイズ 1,353円 前日比+300円(+28.49%)大幅高。ツイッター関連、スマホ広告配信サービスの東南アジア展開や世界80カ国対応のモバイルキャリア決済サービス展開の「fortumo」との戦略的パートナーシップ提携も支援材料となっている。ヤフー<4689>との関係性が深いバリューコマース<2491>の人気化や新興軽量級のコロプラ<3668>、ユナイテッド<2497>もディーリング資金を集めたようだ。<6079>エナリス 867円 公開価格 280円 初値 717円大商い。前営業日新規上場のIPOで、前営業日の買い気配初値付かずから、この日も買い気配スタートとなり、初値は公開価格比2.5倍となる717円を付けると、値幅取り妙味に着目した短期資金が流入した。大引け前には利益確定目的の換金売りに押される場面もあったが、需給妙味の買いは根強く、値幅上限の867円で引けている。◇…

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