●相場概況 - 週末終値(前週末比) 日経平均 9737.56(+210.17) NYダウ 13135.01(-20.12) 米ドル/円 83.43(+0.96) ユーロ/円 109.84(+3.26) ユーロ/米ドル 1.3162(+0.0238) 米国債(10年) 1.702%(+0.079) 米国債(30年) 2.866%(+0.054) WTI原油先物 86.73(+0.80) NY金 1697.00(-8.50)
今週の注目指標
●12/17(月) 12月NY連銀製造業景気指数(米)22:30 前回 → -5.22 10月対米証券投資 [ネット長期フロー](米)23:00 前回 → +33億USD
10月対米証券投資 [ネットフロー合計](米)23:00 前回 → +47億USD
●12/18(火) RBA議事録(豪)9:30
11月消費者物価指数 [前月比](英)18:30 前回 → +0.5%
11月消費者物価指数 [前年比](英)18:30 前回 → +2.7%
●12/19(水) 12月IFO景況指数(独)18:00 前回 → 101.4
BOE議事録(英)18:30
11月住宅着工件数(米)22:30 前回 → 89.4万件
第3四半期GDP [前期比](NZ)30:45 前回 → +0.6%
第3四半期GDP [前年比](NZ)30:45 前回 → +2.6%
●12/20(木) 日銀金融政策決定会合 前回 → 0.00-0.10%
11月小売売上高指数 [前月比](英)18:30 前回 → -0.7%
11月小売売上高指数 [前年比](英)18:30 前回 → +1.1%
10月小売売上高 [前月比](加)22:30 前回 → +0.1%
新規失業保険申請件数(米)22:30 前回 → 34.3万件
12月フィラデルフィア連銀景況指数(米)24:00 前回 → -10.7
11月中古住宅販売件数(米)24:00 前回 → 479万件
●12/21(金) 11月耐久財受注 [前月比](米)22:30 前回 → 0.0%(+0.5%)
11月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器](米)22:30 前回 → +1.5% (修正 +1.8%)
10月GDP [前月比](加)22:30 前回 → 0.0%
11月消費者物価指数 [前月比](加)22:30 前回 → +0.2%
11月消費者物価指数 [前年比](加)22:30 前回 → +1.2%
今週の相場観 by.植木良太(FX専業トレーダー)
■ まだ選挙結果はわかりませんが・・・
※本日の内容は、「植木良太のFX投資情報」会員向けに昨日配信されたものです。 上記を踏まえた上でお読み下さいませ。
選挙の開票まではまだ時間がありますし、 私もこのメルマガを執筆している段階ではまだ どのような結果になっているかはわかりませんが、 前評判どおり「自民党政権」の誕生になると思います。
そのため、「自民党政権再び」を前提として 話を進めさせていただきたいと思います。
その前に、直近の流れのポイントを見ていきます。
FOMC政策金利発表(11日) ↓ 衆議院総選挙(16日) ↓ 日銀金融政策決定会合(20日)
これはここ数週間ずっと使ってきた、 重要な相場を作っていくイベントです。
詳しく書き足すとこのようになります。
●FOMC政策金利発表(11日) ・毎月450億ドル規模の国債買入れを発表(ツイスト・オペ終了につき) ・ゼロ金利を維持する期間に「数値目標」を設定
"毎月450億ドル規模の国債買入れを発表"、これは ツイスト・オペ終了のため追加の金融緩和措置として予想どおり。
"ゼロ金利を維持する期間に「数値目標」を設定"ですが、 ゼロ金利については以前、バーナンキ議長が「2015年半ばまで」 としていましたが今回、「失業率が6.5%を上回り、かつ1-2年のインフレ 予想が2.5%を上回らず、長期の期待インフレ率が安定している限り」に変更。 簡単に言えば、失業率が6.5%になるまでゼロ金利政策を取るということ。
今回米国は、金融緩和にかなり踏み込んできました。 これにはオバマ氏が引き続き大統領として米国を引っ張ることになり、 オバマ・バーナンキ路線の経済政策が継続されることで、 バーナンキ議長も思い切った政策に踏み込めたと思いますし、 本日の総選挙にて次期政権となるであろう自民党安倍氏の、 大胆な金融緩和を取る姿勢に刺激された部分も強いと思います。
また、その後の「日銀金融政策決定会合」も影響しているでしょう。 つまり、FOMCでより大胆な金融政策を行ったということは、 日本は米国のご機嫌お伺いは終わっているわけですから、 たぶん、日銀金融政策決定会合での追加金融緩和はほぼ確定でしょう。
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●衆議院総選挙(16日) ここからは推測になりますが、自民党政権が誕生すると思います。 問題は単独で過半数、そして自公で3分の2以上の議席を取るのか? それとも取れないのか?はたまたまさかの自民過半数割れだと、 安倍氏の日銀法改正や大胆な金融緩和にブレーキがかかりますから、 今の円安相場は崩れる可能性があります。
基本的な流れのフローチャートはこうです。
・自民党政権誕生(単独で過半数、そして自公で3分の2以上の議席獲得) →円安に振れる
・自民党単独で過半数取れず →円高に振れる
ただし、自民党が勝つことは市場では織り込み済みですので、 一段と円安に振れるかどうかにはやや疑問が残ります。 相場がひと段落するということで、一時利食いが増えて 円高に振れるかもしれません。
ただ、過半数を取れないと(それでも連立で自民党が政権を取るでしょうが) これは想定外?の動きに近いので円高に振れますし、 自民党の勝利を想定してポジションを取っていた側の手仕舞いが増え、 一気に円高に振れる可能性もあります。
しかし、日銀の会合も控えていますので、 とりあえずは20日まで様子見の展開になるかもしれません。
↓
●日銀金融政策決定会合(20日) 当然こちらも推測になります。
まずは、本日の総選挙の結果を見てからになりますが、 大方の予想は、16日の自民党勝利→20日に追加の金融緩和です。 簡単に言えば、この構図が崩れると円高に振れる可能性が高いです。
「FOMC政策金利発表」で米国が追加金融緩和に動いたので、 日銀の追加金融緩和もほぼ確実かと思います。 ただ、問題はどれくらいの規模の金融緩和であるかということです。
思い切った規模・内容であれば円安に傾きますし、 あまり大したことない内容や、まさかの追加緩和なしとなれば、 失望売りにより円高に振れるかと思います。
今週は、ここにすべてが詰まっています。 今年最後の相場が最大の山場ですね。 日々相場が変化しますから、今週はなるべく 細かいフォローを(会員様には)入れたいと思います。
ココを過ぎればクリスマスも迫っており、商いも減ってきます。 市場参加者も減りますし、手仕舞う方も多いでしょう。 少し買いのパワーが強くなっていますので、 このあたりから少し落ち着くかもしれませんね。
それでは、今年も残り少なくなりましたが、 頑張っていきたいと思います。
そして、良い年を迎えたいものです。
先週の注目指標(結果)
●12/11(火) 12月ZEW景況感調査(独)19:00 前回 → -15.7 結果 → 6.9 10月貿易収支(米)22:30 前回 → -415億USD (修正 -403億USD) 結果 → -422億USD
●12/12(水) 11月失業率(英)18:30 前回 → 4.8% 結果 → 4.8%
11月失業保険申請件数(英)18:30 前回 → +1.01万件 (修正 +0.60万件) 結果 → -0.30万件
10月鉱工業生産・季調済 [前月比](ユーロ)19:00 前回 → -2.5% (修正 -2.3%) 結果 → -1.4% FOMC政策金利発表(米)26:30 前回 → 0.00-0.25% 結果 → 0.00-0.25%
●12/13(木) ECB月例報告(ユーロ)18:00 ・景気は2013年中には緩やかに回復傾向へ向かう見込み ・インフレは、来年には2%未満に低下する ・景気の弱さは2013年に入っても継続
11月生産者物価指数 [前月比](米)22:30 前回 → -0.2% 結果 → -0.8%
11月生産者物価指数 [コア:前月比](米)22:30 前回 → -0.2% 結果 → +0.1%
11月生産者物価指数 [前月比](米)22:30 前回 → +2.3% 結果 → +1.5%
11月生産者物価指数 [コア:前年比](米)22:30 前回 → +2.1% 結果 → +2.2%
11月小売売上高 [前月比](米)22:30 前回 → -0.3% 結果 → +0.3%
11月小売売上高 [前月比:除自動車](米)22:30 前回 → 0.0% 結果 → 0.0%
新規失業保険申請件数(米)22:30 前回 → 37.0万件 (修正 37.2万件) 結果 → 34.3万件
●12/14(金) 12月PMI製造業・速報(独)17:30 前回 → 46.8 結果 → 46.3
12月PMIサービス業・速報(独)17:30 前回 → 49.7 結果 → 52.1
12月PMI製造業・速報(ユーロ)18:00 前回 → 46.2 結果 → 46.3
12月PMIサービス業・速報(ユーロ)18:00 前回 → 46.7 結果 → 47.8
11月消費者物価指数 [前月比](米)22:30 前回 → +0.1% 結果 → -0.3%
11月消費者物価指数 [コア:前月比](米)22:30 前回 → +0.2% 結果 → +0.1%
11月消費者物価指数 [前年比](米)22:30 前回 → +2.2% 結果 → +1.8%
11月消費者物価指数 [コア:前年比](米)22:30 前回 → +2.0% 結果 → +1.9%
11月鉱工業生産 [前月比](米)23:15 前回 → -0.4% (修正 -0.7%) 結果 → +1.1%