為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年2月14日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(2/14)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■日銀金融政策決定会合の金融政策イベントも追加緩和のサプライズはなく、前営業日後場下落からの見直し買いが広がった本日の株式相場ですが、指数反発も東証1部銘柄は5割超が下落。
材料株やテーマ株、IPO銘柄が賑わいを見せるなど、物色の偏りが見て取れたのではないでしょうか。

日経平均株価は反発。
前場では前営業日下落からの戻り売りが見られていましたが、為替相場の落ち着きとともに後場で上げ幅を拡大しました。
ただ、日中はこのところのレンジ内での中心価格帯となる5日移動平均線(11287.60円)を挟んでの推移となっています。

前営業日午後で売り材料視された円高推移も前営業日海外時間帯で落ち着きを見せ、本日では日銀金融政策決定会合に向けて変動が注視されましたが、サプライズはなくさらに膠着感を強める格好。
指数の反応も限られました。

ただ、ボリューム面では前営業日の調整時にも東証1部売買代金は2兆円超、出来高も38億株台の高水準を確認済。
まだまだ市場参加者の物色意欲は高く、本日も指数反発から東証1部売買代金2兆円超、出来高も36億株台の商いをもとに物色が続いています。

しかし、売買代金上位では材料株やテーマ株の上昇が目立ち、やや近視眼的な物色対象が選好されました。
新興市場もテーマ性や前営業日から再開した新規公開株(IPO)が好スタートを切っており、ちょうど今週で決算発表も一巡してくるだけに値動きの軽さを手掛かりとした物色対象も本日のような指数膠着下では狙い目となっています。

さて、当欄では決算発表の一巡する今週半ばからは、業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」に備えたスタンスを推し、物色候補となる得る好業績銘柄のうち、さらに「評価余地」をポイントに挙げていました。

短期的な物色対象となる増額銘柄、決算銘柄の物色継続に関しては、業績面からの評価余地や上値余地が手掛かりとなります。
上値余地の観点からは新高値銘柄も候補となるだけに、業績判断をベースに株価指標面、さらには株価水準を見ていきましょう。

銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は底堅い動き。
マクドナルドの下落でダウ平均が押し下げられたものの、経済指標や大統領の一般教書演説に注目した買いが入っています。

米商務省が発表した1月の小売売上高は前月比0.1%増加となり、市場予想と一致するなど堅調な内容となり、小売株物色を誘いましたが、オバマ大統領の一般教書演説で、最低賃金の時給9ドル(約840円)への引き上げを提案。
マクドナルドが下落するなど、ダウ平均を押し下げました。

一方、保有するNBCユニバーサル株の売却でGEが買われたものの、ボーイング、キャタピラー、ジョンソン&ジョンソン、シェブロンら値嵩株の下げが響き、ダウ平均は下落着地となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比35.79ドル安の13,982.91ドル。
ナスダック総合指数は10.38ポイント高の3,196.88ポイントで取引を終えました。

為替相場では、東京時間帯での円高推移から欧州時間帯まで円が売り直されたものの、米国時間帯からはユーロが売り直される動き。
東京時間帯早朝では、1ドル93円台前半、1ユーロ125円台前半の水準で取引されました。

東京株式市場では、昨晩の米国市場が底堅く、前営業日後場から売り込まれた経緯から見直し買いが先行。
日経平均株価は11273円の反発スタートに。

寄り付き後は、為替相場ではやや円買いが見られており、日経平均株価には戻り売りが上値を阻んだものの、午後に伝わる日銀金融政策決定会合の政策結果期待からジリ高商状となりました。

午後に日銀金融政策決定会合の政策結果が伝わると若干の円安推移となり、後場では日経平均株価が上げ幅を拡大。
ただ、、積極的な買い意欲にはつながらず、水準を固める動きにとどまっています。

日経平均株価終値は、55.87円高の11,307.28円。
東証1部の売買代金は概算で2兆1344億円。
東証1部の売買高は概算で36億6397万株。
値上がり銘柄は636(37%)に対し値下がりは960(56%)、変わらずは102(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数反発も日経平均株価構成比率上位のファナック<6954>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>らが底堅く推移するのみに留まっており、トヨタ<7203>、日産自動車<7201>、パナソニック<6752>の国際優良株や三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクもふるわず、物色が偏っています。

売買代金上位では、材料物色を集めたアサヒグループホールディングス<2502>、決算期待のブリヂストン<5108>、前営業日の人気化からテーマ人気を伴ったナノキャリア<4571>、低位のあおぞら銀行<8304>など値動きの良い銘柄が選好されました。

ただ、需給妙味に着目した物色が見られた一方で、マツダ<7261>、アイフル<8515>、オリコ<8585>など直近で人気化していた銘柄はさえず、資金流出が確認されています。

セクターでは、横浜ゴム<5101>、ブリヂストン<5108>、住友ゴム<5110>などタイヤ株が強く、ゴム製品が業種別株価指数騰落の値上がり上位に入りました。

日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維、三菱マテリアル<5711>、東邦亜鉛<5707>の非鉄などが続いています。

一方、オリックス<8591>ほか低位金融の下げでその他金融が値下がり最上位となったほか、日本製紙<3893>の紙パルプ、新日鉄住金<5401>の鉄鋼、国際石油開発帝石<1605>の鉱業なども値下がり上位に並びました。

個別では、増額の太陽誘電<6976>、アイロム<2372>、決算銘柄のアルバック<6728>、東京建物<8804>や村田製作所<6981>の完全子会社化で東京電波<6900>、資本提携先の東光<6801>がそれぞれ賑わっています。

新興市場では、バイオ関連のナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>らがテーマ性で人気化。
IPOのメドレックス<4586>、ビューティーガレージ<3180>、買取王国<3181>の好スタートで、昨年上場のユーグレナ<2931>、地盤ネット<6072>などの見直されました。

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