為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年2月1日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(2/1)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■ここ連日で相場を押し上げたメガバンクに利益確定売りが出ており、これまで買い気につながっていた円安推移も強い追い風とはならず、株価指数は堅調もみあいで推移した本日の株式相場ですが、今晩の重要指標発表によるイベント警戒もあり、売買代金上位では決算絡みの材料株売買が目立ち、決算相場恒例となる個別視点の高まりが見て取れます。

日経平均株価は続伸。
前営業日に水準を固めた11100円台から、上値を伸ばして節目11200円に乗せる場面もあったものの、上方の節目キープは果たせませんでした。
ただ、ほぼ寄り引け同値ながら着実に水準を切り上げてきています。

直近では為替相場の反応次第で揺れ動いていた株式相場も、このところは企業業績の開示数増加とともに、徐々に決算銘柄への売買が強まってきました。

また、今晩には重要指標・米雇用統計を控えて、全体観に沿ったポジションは傾け難い局面。
今晩の為替相場、米国市場の反応が週明け相場の立ち上がりに影響を与えますが、基本的には本日引け後発表の決算、増減額修正銘柄や週末の業績観測報道など、決算絡みの材料株を見ていく局面が続きそうです。

さて、当欄の基本的な投資戦略として、決算相場の本格化とともに、好決算の期待される銘柄を決算発表日から逆算して仕込んでおき、人気化を捉える「決算先回り買い戦略」を推していたと思います。

本日では、1月30日のインターネット会員A情報で買い推奨していたタツタ電線<5809>、前営業日1月31日のインターネット会員A情報で買い推奨していたもしもしホットライン<4708>が目標株価を達成するなど、本日発表予定の決算期待に基づく物色が集まりました。

来週もこのまま企業の決算内容に対する期待感、決算発表に着目した物色が強まりそう。
全体相場も底堅く、好地合いをサポートとして決算材料株を個別視点で狙っていけば利益機会があるでしょう。

また、決算先回り買い戦略として、1月29日のインターネット会員B情報で買い推奨していた住友電設<1949>が決算期待による前場の目標株価達成から、13時発表の第3四半期決算が大幅増収益となり、通期業績予想の増額修正を発表したことで後場一段高につながるなど、開示直後の短期売買となる決算ディーリングにも投資妙味が出てきました。

基本線では「決算先回り買い戦略」が軸となりますが、今後は場中開示も増えてくるだけに、決算ディーリングに適した取引手法も準備しておきたいところです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は軟調。
個別銘柄で決算売りが出たほか、翌営業日発表の重要指標・米雇用統計を控えて警戒売りも相場を押し下げています。

個別企業決算では、ダウ・ケミカル、UPSなどの決算が振るわず、決算売りが出たほか、決算シーズンの半ばに差し掛かり、選別物色に備えた買い手控えも見られました。

また、米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、前の週に比べ3万8000件増の36万8000件となり、市場予想の35万件を上回るなど、翌営業日に重要指標・米雇用統計の発表を控え、警戒売りも重しとなっています。

ダウ平均株価は、前営業日比49.84ドル安の13,860.58ドル。
ナスダック総合指数は0.18ポイント安の3,142.13ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧米時間帯で円安がさらに加速。
東京時間帯早朝では、1ドル91円台後半、1ユーロ124円台後半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、為替相場での円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は11193円の続伸スタートに。

寄り付き後は、今晩に米雇用統計発表を控えるなか昨晩にも米国市場は弱含んだこともあり、買い気も高まりにくく、日経平均株価が小幅高水準でのもみあいに。
決算銘柄などの個別売買が主導しました。

為替相場に大きな変化はなく、後場の立ち上がりも売り買いが交錯。
日経平均株価は小高い水準でのもみあいが続き、今晩発表の重要指標・米雇用統計を警戒する流れに。
場中開示の決算銘柄などに売買が偏っています。

日経平均株価終値は、52.68円高の11,191.34円。
東証1部の売買代金は概算で2兆3224億円。
東証1部の売買高は概算で36億9058万株。
値上がり銘柄は860(50%)に対し値下がりは719(42%)、変わらずは117(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安推移による指数続伸を受けて、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、コマツ<6301>ら国際優良株がしっかり。
ただ、国際優良株のなかでも決算発表が相次いでおり、東芝<6502>ら決算売りの出ている銘柄が指数の上値を押さえています。

日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>が決算評価の買いを集めたことも株価指数の押し上げ要因に。
ファーストリテイリング<9983>の活躍も支援材料となったものの、TDK<6762>の決算売りも確認されており、概ねまちまちの反応となりました。

また、直近の好業績観測から買いの入っていた三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクも利益確定売りが優勢となっています。

売買代金上位では、好業績観測のシャープ<6753>、決算評価のNEC<6701>、オリックス<8591>、JFEホールディングス<5411>、デンソー<6902>、自社株買いのサイバーエージェント<4751>などに材料物色が集まりました。

セクターでは、新日鉄住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
トヨタ<7203>、デンソー<6902>の輸送用機器、ソフトバンク<9984>の情報通信、JT<2914>の食料品が続いています。

ファーストリテイリング<9983>の小売、コマツ<6301>の機械、エムスリー<2413>、一休<2450>のサービス業もしっかり。

一方、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運が値下がり最上位に。
王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3893>の紙パルプ、旭硝子<5201>、日本板硝子<5202>のガラス製品なども売られました。

新興市場では、全市場の売買代金上位でも上昇が確認されたナノキャリア<4571>、サイバーエージェント<4751>が強く、バイオ関連ではカイオム・バイオサイエンス<4583>、トランスジェニック<2342>、DNAチップ<2397>も好調。
ジャスダックはガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、楽天<4755>、ジュピターテレコム<4817>ら中核が底堅い動きとなっています。

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