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2013年4月11日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/11)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■海外市場で日本の金融緩和期待が高まり、株高円安の流れが強まるなかで、本日も買い優勢の展開となった株式相場ですが、物色は国際優良株や大型株など欧米機関投資家から日本株として意識されやすい対象に資金が流入。
株価指数を大きく押し上げています。

日経平均株価は続伸。
立ち上がりから節目12400円に乗せると、円買い圧力一巡後は上値を伸ばして高値引けとなりました。
明日にSQ算出を控えるなか、行使価格13500円に乗せてきています。

前営業日配信版では「物色は出遅れ循環、短期売買が中心 中長期視点で有望銘柄の見極めを」と題していました。

本日も物色の目立った大型株ですが、トヨタ<7203>が5%超、野村ホールディングス<8604>が8%超、キヤノン<7751>が4%超と普段の変動率からはなかなか見られない上昇率となっています。
他の大型株の上昇率も軒並み高く、前述の通りに海外市場で日本の金融緩和期待が高まったことで、円安推移とともに欧米機関投資家から日本株として意識されやすい対象が選好された格好でしょう。

業種別株価指数騰落でも輸送用機器、機械、電気機器が値上がり上位に進出。
9日に販売を締め切り、配信を行ったTPP関連をテーマとする「厳選5銘柄付き市況分析レポート」のなかでも「TPP交渉参加国向けで輸出シェアの高い業種」としてこの3業種を挙げていました。

また、レポートの文中でも紹介していた銘柄ですが、9日のインターネット会員A情報で買い推奨していた井関農機<6310>が本日目標株価を達成。
TPP関連のテーマ性に沿って、海外展開を積極的に進める企業、国際競争力のある企業などが活躍しているのではないでしょうか。

さて、明日はSQ算出を迎えます。
前営業日に「SQ算出まではオプション行使価格13250円を基準に上下の行使価格を探る動きとなるかもしれません」とも記していたものの、大きく水準を切り上げてきたこともあり、明日の算出では行使価格13500円との位置関係が注目されるところ。

引け後に決算を発表したファーストリテイリング<9983>が増額修正を発表するなど、構成比率上位銘柄に材料性が表面化。
これも支援材料になると見られるなか、今晩の外部要因の推移を見極めながら、前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を見ておきましょう。

中核銘柄の上昇率が目立つだけに、この相場に乗り遅れまいと慌ててしまいがちですが、SQ算出後の相場の方向性、そして大型株の物色継続はまだ見極め難い局面。
ひとまずはテーマ性に沿って、海外展開を積極的に進める企業、国際競争力のある企業が狙い目となりますが、じっくりと銘柄の取捨選択を進め、投資戦略を再構築していきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。
企業業績に対する楽観的な見通しによるS&P500指数の過去最高値更新や日本の金融緩和期待もリスク選好の流れを誘っています。

S&P500種の産業別10指数がいずれも上昇。
S&P500指数が過去最高値を更新するなど、開示控える企業業績の楽観的な見通しが買いを誘い、株価指数を押し上げました。

また、安倍首相が「大胆な金融緩和」はデフレマインドを変えていくと発言し、日銀黒田総裁も「物価安定目標」を達成するために力を尽くすと発言するなど、日本の金融緩和期待も支援材料となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比128.78ドル高の14,802.24ドル。
ナスダック総合指数は59.40ポイント高の3,297.25ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国市場上昇や日本の金融緩和期待でドルが上昇。
1ドル100円に迫る場面もあり、東京時間帯早朝では、1ドル99円台後半、1ユーロ130円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は13444円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が13500円台に迫るなど、買い気を強めたものの、豪経済指標軟化など為替相場の円買い圧力とともに伸び悩みました。

昼休みを挟んで円買いも一服しており、後場寄りから見直し買いが先行。
明日にSQ算出を控えるなか、オプション行使価格の13500円との位置関係が注目されましたが、大台13500円乗せを果たして引けています。

日経平均株価終値は、261.03円高の13,549.16円。
東証1部の売買代金は概算で3兆9802億円。
東証1部の売買高は概算で51億4844万株。
値上がり銘柄は1125(65%)に対し値下がりは480(28%)、変わらずは108(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因進展による株価指数上昇を受けてトヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>の国際優良株が買い進まれ、証券業の野村ホールディングス<8604>も活況高。
中核銘柄の活躍が目立っています。

業績不振に陥っていたパナソニック<6752>、シャープ<6753>、電気機器業種の日立<6501>、東芝<6502>なども好調に推移。
大型株のJT<2914>、コマツ<6301>、三菱重工業<7011>、三井物産<8031>なども買い進まれました。

売買代金上位では、直近でディーリング資金を集めていたケネディクス<4321>、アイフル<8515>が軟調。
中核銘柄への資金シフトが見られたほか、前営業日にも買われていた東京電力<9501>なども賑わっています。

セクターでは、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
ブリヂストン<5108>、住友ゴム<5110>のゴム製品、所属全銘柄が上昇した保険業も続きました。

デンソー<6902>、日産自動車<7201>の輸送用機器、コマツ<6301>、東芝機械<6104>の機械、日立<6501>、東芝<6502>の電気機器など中核業種なども続いています。

一方、前営業日に買い進まれていたJXホールディングス<5020>の石油製品に利益確定売り、値下がり上位となったほか、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、大成建設<1801>、長谷工<1808>の建設などが下落しました。

個別では、決算銘柄のチヨダ<8185>、目標株価引き上げの村田製作所<6981>らが物色されたものの、中核銘柄の活躍に隠れています。

新興市場では、前営業日に買われたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>の反応は鈍く、バイオ関連のナノキャリア<4571>、テラ<2191>なども利益確定売りに押される格好。
活況呈する東証1部への資金シフトが見られました。

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