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2013年4月17日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/17)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■改善期待のあった外部要因が想定超の復調を見せ、前営業日下げ渋りから見直し買いを集めた本日の株式相場ですが、切り返した株価指数は水準を探り、物色もディーリング主導の流れとなるなど、概ね外部要因の変化に沿った反応となっています。

日経平均株価は反発。
節目13300円を奪回し、連日で切り下げていた上値も切り上げに転じてきました。
ただ、日中は5日移動平均線(13382.85円)を挟んでのもみあいに終始しています。

もう一方の株価指数でもあるTOPIXも反発。
こちらも5日移動平均線(1137.01ポイント)を意識した動きとなっており、両株価指数とも5日移動平均線での攻防が見られました。

さて、前営業日配信版でも「時間外米指数先物ではダウ平均で80ドル前後の上昇を確認済み。
今晩の米国市場反発を先取りしている面もあり、このまま今晩の米国市場の着地と為替相場の推移を見極めたいところ」と記していましたが、時間外先物推移を上回る米国市場反発着地、為替相場の円安推移を受けて見直し買いが入っています。

それでも「指数は上値切り下げ続く 今は保守的戦略が無難」と題して、株価指数のチャート軟化やイベント、日程での買い難い面があることから、需給妙味の強い銘柄のディーリング、そしてさらなる外部要因軟化、指数の下押しに備えたヘッジポジションなど、保守的な投資戦略を紹介していました。

本日も前営業日の当欄にて目標株価達成を紹介したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が全市場の売買代金9位に進出。
年初来高値を更新してストップ高まで上昇するなど、同じく新興市場所属のユーグレナ<2931>とともにディーリング資金を集めています。

また、株価指数も場中は前述の通りに5日移動平均線を意識しての動きに。
連日で切り下げていた上値は切り上げに転じましたが、上値を伸ばせなかった辺りには、目先にG20のイベント、来週から始まる決算シーズンに備えた反応ともいえ、まだまだ保守的な投資スタンスで臨みたいところ。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。
住宅指標の好内容や企業業績に対する期待感、前日に発生したボストン・マラソンでの爆発事件に目立った犯行声明がなく、連鎖的なテロ警戒が和らいだことも見直し買いにつながっています。

商務省が発表した3月の米住宅着工件数は104万戸と市場予想の93万戸を上回る好内容に。
前月分も速報値の91万7000戸から96万8000戸に上方修正されたことも評価要因となったほか、コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンら決算銘柄も物色を集めました。

また、前日取引時間後半に発生したボストン・マラソンでの爆発事件の捜査が進み、一般報道で大きく伝えられたものの、目立った犯行声明がなく、連鎖的なテロ警戒が和らいだことも見直しにつながっています。

ダウ平均株価は、前営業日比157.58ドル高の14,756.78ドル。
ナスダック総合指数は48.14ポイント高の3,264.63ポイントで取引を終えました。

為替相場では、東京時間帯から円安推移が継続。
東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ128円台後半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の反発、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は13330円の反発スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が節目13300円に乗り直し、為替相場で散発的な円売りが見られるなか、全般買い優勢の流れに。
ただ、戻り売り圧力もあり、指数は膠着感を強め、物色はやや近視眼的な対象に傾きました。

昼休み以降の午後では散発的な円買いも見られており、日経平均株価は膠着感を強める格好。
日経平均株価、TOPIXともに5日移動平均線近辺で水準を探る動きが続いています。

日経平均株価終値は、161.45円高の13,382.89円。
東証1部の売買代金は概算で2兆7920億円。
東証1部の売買高は概算で38億241万株。
値上がり銘柄は1361(79%)に対し値下がりは286(16%)、変わらずは66(3%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因の落ち着きによる指数反発を受けてトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>の国際優良株が好調。
三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクも見直されており、指数を押し上げています。

ただ、日中の値動きは限られており、売買代金上位にはSBIホールディングス<8473>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>らが活況高。
値動きの軽さからマツダ<7261>、ディー・エヌ・エー<2432>なども賑わいました。

一方、直近でディーリング資金を集めていた東京電力<9501>、関西電力<9503>、ケネディクス<4321>、アイフル<8515>などは資金シフトで軟調。
中核銘柄でも野村ホールディングス<8604>、シャープ<6753>などもさえない動きとなっています。

セクターでは、所属全銘柄が上昇した海運が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
オリックス<8591>のその他金融、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>の銀行、住友不動産<8830>、三井不動産<8801>の不動産など金融関連業種が続きました。

中核業種の日産自動車<7201>、いすゞ<7202>の輸送用機器、直近で売られていたJXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、日本航空<9201>の空運なども買われています。

一方、直近で人気化していた東京電力<9501>、中部電力<9502>、関西電力<9503>ら電気ガスが利益確定売りで値下がり上位に。
JT<2914>の食料品などもさえない動きとなりました。

個別では、格上げの太陽誘電<6976>、増額の日本農薬<4997>、生化学工業<4548>、インフルエンザワクチン量産のIHI<7013>らが材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>が活況高。
中核のサイバーエージェント<4751>、タカラバイオ<4974>、楽天<4755>、デジタルガレージ<4819>も好調に推移しており、値動きの軽さに着目した資金が流入しました。

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