【編集部から】
嫁さんが半年ほど前から近所のドラッグストアで買ってくるようになったカルビー の「フルグラ」という朝食シリアルをよくつまみ食いしていて、カルビーも変わった ものを作りはじめたなと思っていたところ、実は1988年から売っているもので、最近 になって売り上げが急増している有望商品だそうです。 11日の「カルビー、『朝食』が変える成長シナリオ」(記者の目)によりますと、 ジョンソン・エンド・ジョンソン出身で2009年に就任した松本晃会長が「これはおい しい。100億円は売れるのに宝の持ち腐れだ」と販促を指示。13年3月期の売上高は 70億円程度と前の年の倍になり、今後は海外にも打って出るとのこと。 カルビーは設備の効率化などでコストダウンをして、それを原資に値下げをし、国 内シェアを高める戦略的な経営をしている企業で、「ポテトチップス」や「サッポロ ポテト」、「じゃがりこ」や「じゃがビー」など多くのジャガイモスナックを食い合 いなしで育ててきたマーケティング巧者でもあります。 こうしたことが評価されてカルビーの株価チャートは気持ちが良いくらいの右肩上 がりですが、新たな成長シナリオの浮上でまだ上昇が続くのか、と興味を引かれます 。週明けの波乱相場でも、カルビーなど為替に関係なく成長ストーリーのある銘柄は 堅調でした。味に定評のある日本のお菓子が、いよいよ海外に出ていくかという面白 さもあります。 (マーケット編集長 深田武志) ◆カルビー、「朝食」が変える成長シナリオ(記者の目) http://mx.nikkei.com/?4_79184_4653_1
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