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2013年4月23日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/23)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場は大方の予想通りの上昇着地、為替相場で円買いが見られており、前営業日に買い進まれた中核銘柄や指数構成比率上位には利益確定売りが散発。
節目意識の高さから株価指数は弱含みもみあいとなるなか、物色傾向は需給妙味の強い銘柄のディーリングに偏っています。

日経平均株価は反落。
日中ではプラス圏に浮上する場面もあるなど、押し目買い意欲の高さが確認されました。
また、日中安値は13505.53円にとどまり、大台13500円の節目意識も見られています。

前営業日の指数上昇も「外部要因進展とともに株価指数は水準を切り上げてきましたが、まだまだ全体相場は外部要因の変化に敏感な状況。
株価指数の節目攻防、物色対象としてディーリング候補を見ていくスタンスが中心となるほか、時間外米指数先物の上昇とともに今晩の米国市場上昇が期待されている点から、本日の上昇にはさらなる外部要因進展を期待した先回り買いも入っているのではないでしょうか」とも指摘していました。

昨晩の米国市場は時間外先物とほぼ同水準での上昇着地となり、為替相場の円高推移や前営業日先回り買いからの利益確定売りに従って指数は水準を切り下げる形に。
外部要因の変化に沿って水準を移しているものの、前述の通りに押し目買い意欲や節目意識は高く、まだ相場の先行きとしては強い認識でしょうか。

また、物色傾向では、全市場の売買代金上位を独占したアイフル<8515>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、SBIホールディングス<8473>には直近からディーリング資金が流入していた経緯もあり、3銘柄ともストップ高で引けるなど、ディーリング候補となる銘柄に短期資金が集中しています。

さて、前営業日配信版では「指数浮上も短期物色優位 そろそろ『空売り』の準備を」と題していました。

当欄では一貫してディーリング優位の物色傾向を指摘していましたが、昨日にも「今後開示後の増えてくる決算発表や業績修正を手掛かりとする材料売買も増えてくるだけに、外部要因に左右されにくいテーマ、値動きの軽さに加えて、決算絡みの材料株も見ていきたいところ」とも記していたと思います。

テーマ性では、今月9日に配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポートの前回テーマ「本当に国際競争力がある企業は? TPPで買える株!」の提供銘柄・フロイント産業<6312>が本日目標株価を達成。
同社は製薬装置を手掛けており、世界戦略を進める同社はTPPが追い風となるほか、新政権の国内医療対策や新成長戦略のテーマにも沿う存在だったのではないでしょうか。

また、前述のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は当欄でも継続紹介。
やはり短期物色が相場の主導権を握っているほか、前営業日で目標株価達成を紹介していたサムティ<3244>が利益確定売りを浴びて反落した一方、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していた医学生物学研究所<4557>がストップ高まで上昇するなど、前営業日引け後の増額発表が買い材料視されました。

全体観では、指数の節目攻防の行方、そして目先の金融政策イベントや月末からの大型連休を睨みながらの「空売り戦略」を持ち合わせつつ、個別観で需給妙味の強い銘柄や材料株の短期ディーリングを手掛けていきたいところ。

相場の下押しに備えたショートポジションにおける具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、もちろん、週末から始まる大型連休を見据えてのポジション調整、リスクテイクの軽減なども忘れないようにしましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続伸。
商品市況の上昇や決算銘柄物色が賑わいを見せ、株価指数を押し上げています。

3月の中古住宅販売件数が前月比0.6%減の492万戸となり、市場予想の500万戸を下回ったことを嫌気した売りが出たものの、金や原油など商品相場が堅調に推移したことで、インフレ期待から株価指数を下支えしました。

また、決算銘柄のキャタピラー、ハリバートンらが買われており、良好な企業決算を受けて個別物色も集めています。

ダウ平均株価は、前営業日比19.66ドル高の14,567.17ドル。
ナスダック総合指数は27.50ポイント高の3,233.55ポイントで取引を終えました。

為替相場では、週末のG20を経て円売りに傾いていた流れから、欧米時間帯では円買いも見られており、東京時間帯早朝では、1ドル99円台後前半、1ユーロ129円台後半の円高水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場上昇も前営業日時間外先物推移で織り込んでいたほか、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は13545円の反落スタートに。

寄り付き後は、相場の先高感からの押し目買い意欲も高まり、日経平均株価がプラス圏に浮上する場面が見られたものの、中国経済指標軟化から中国株安、円買い圧力も根強く、前引け前には売り直されました。

昼休みを挟んで円高推移とともに後場から指数は下値模索。
ただ、日経平均株価における大台13500円の節目意識は強く、押し目買いで下げ渋る動きも見られています。

日経平均株価終値は、38.72円安の13,529.65円。
東証1部の売買代金は概算で2兆7123億円。
東証1部の売買高は概算で43億4844万株。
値上がり銘柄は937(54%)に対し値下がりは660(38%)、変わらずは116(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数が弱含みもみあいとなるなか、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>などの国際優良株、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクもさえない動きに。
直近で売買を集めていた東京建物<8804>、住友不動産<8830>ら不動産にも利益確定売りが出ています。

一方、全市場の売買代金上位では、低位金融のアイフル<8515>、新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、値動きの軽いSBIホールディングス<8473>が上位を独占。
活況高となりました。

直近で賑わいを見せていた東京電力<9501>、マツダ<7261>、長谷工コーポレーション<1808>、ケネディクス<4321>は資金シフトで軟調展開となっています。

また、アイフル<8515>からの連想で低位金融のオリコ<8585>、携帯電話事業売却のNEC<6701>、好業績観測の沖電気<6703>なども個別物色を集めました。

セクターでは、所属全銘柄が上昇した保険業、大成建設<1801>、大林組<1802>の建設、オリコ<8585>、アイフル<8515>のその他金融が業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。

極洋<1301>、サカタのタネ<1377>の水産農林、ディー・エヌ・エー<2432>のサービス業、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガス、所属全銘柄上昇の空運なども続きました。

一方、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品、国際石油開発帝石<1605>の鉱業などが値下がりしています。

個別では、投資ファンドの大量保有でスクウェア・エニックス<9684>、増額のIHI<7013>、好業績観測の三菱鉛筆<7976>、格上げのアドバンテスト<6857>、目標株価引き上げの日本テレビ<9404>などが材料物色を集めました。

新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活況高。
軽量級のユーグレナ<2931>、ジェイアイエヌ<3046>なども買われたほか、バイオ関連のアンジェスMG<4563>、UMNファーマ<4585>、キャンバス<4575>、免疫生物研究所<4570>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、医学生物学研究所<4557>などもディーリング資金を集めています。

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