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2013年4月30日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/30)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■注目された外部要因では米国市場が上昇着地となるも為替相場では円高推移が見られており、外需関連株は弱い動きとなった休場明けの株式相場ですが、金融関連など内需関連は底堅く推移しており、株価指数はまちまちの動きに。
物色は短期売買の対象となる値動きの軽い銘柄や決算絡みの個別材料株に集中するディーリング主導の展開となっています。

日経平均株価は続落。
外部要因軟化や構成比率上位のファナック<6954>急落の影響で立ち上がりは安く始まったものの、後場ではプラス圏に浮上する場面も見られました。
ただ、決算売りや円高推移による外需関連株の不振が重しとなっています。

もう一方の株価指数でもあるTOPIXは反発。
金融関連など内需関連が底堅く推移したことが下支えし、堅調に推移しました。

まちまちの動きとなった両株価指数ですが、両方とも5日移動平均線(13808.83円、1161.44ポイント)上で推移しており、押し目買い意欲の高さは確認されています。
ただ、連休の谷間で積極的な買い意欲は乏しく、ともに上値を切り下げてきました。

さて、前営業日配信版では「休場中の外部要因と企業決算を確認 短期狙いは変わらず」と題していたと思います。

「外部要因の気掛かりは日本の金融政策イベントを確認した為替相場の動向でしょうか。
休場明けは、2営業日を経過する米国市場はもちろん、本日午後よりやや円高傾向となっている為替相場の水準も見ておきたいところ」とも記していましたが、前営業日の日銀金融政策決定会合での「現状維持」声明から米GDPの予想下ブレで円高基調が継続。
ただ、金融緩和期待から米国市場は堅調に推移しており、前述のような外需関連売り、金融関連を中心とする内需関連買いの流れとなりました。

今後も明日に政策声明のあるFOMC、ISM製造業景況指数に金曜日の米雇用統計を前にADP雇用統計の発表があるほか、木曜日の海外時間帯では利下げ観測の高まっているECB理事会とイベントが目白押し。
このまま外部要因の変化を確認しながら、週末4連休へ備える動きも強まっていくのではないでしょうか。

個別視点では、これら外部要因のイベントに備える意味でも、なるべく保有期間を短くするスタンスを意識して「短期ディーリング」を推していたと思います。

前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたタダノ<6395>が始値1,111円を日中安値として高値1,230円まで日中のみで10%超の上昇率を記録。
前営業日の当欄で紹介したショーワ<7274>に続いて決算ディーリングが賑わいを見せていますが、連休の谷間となる今週も開示情報を確認しながら、決算銘柄を対象とする短期売買を手掛けていきたいところ。

また、先週4月24日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していたデジタルガレージ<4819>が目標株価を達成。
前営業日引け後発表の連結子会社の資本業務提携による譲渡益計上期待が意識されているほか、値動きの軽さから需給妙味に基づく短期資金を集めました。
材料性に基いて売買対象を選びつつ、銘柄の値動きの軽さも意識してみてください。

■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は好調。
良好な住宅指標や各国中銀による金融緩和政策期待も根強く、買い優勢で推移しています。

全米不動産業者協会が発表した3月の中古住宅販売成約指数は前月比1.5%上昇となり、市場予想の1%上昇を上回る好内容に。
良好な住宅指標を受けてホームデポ、キャタピラーなど関連銘柄が堅調に推移しました。

また、前営業日発表の米GDPの予想下振れで米金融当局が緩和ペースを減速させるとの見方が後退するなか、今週開催のFOMCでの政策継続。
欧州でも政策金利引き下げが予想されるなど、各国中銀による金融緩和政策期待も相場を下支えしています。

ダウ平均株価は、前営業日比106.20ドル高の14,818.75ドル。
ナスダック総合指数は27.76ポイント高の3,307.02ポイントで取引を終えました。

東京市場休場前となる25日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は14,700.80ドル→14,818.75ドル(117.95ドル上昇)。
ナスダック総合指数は3,289.99ポイント→3,307.02ポイント(17.03ポイント上昇)となっています。

為替相場では、先週開催の日銀金融政策決定会合での政策維持からの円高進展や発表の米GDPが予想を下回り、米金融当局と欧州での緩和期待も募るなか、円買い優勢の流れ。
祝日明けの東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ128円台前半の円高水準で取引されています。

三連休明けとなった東京株式市場では、休場期間中のの米国市場は上昇したものの、為替相場は円高に進んでおり、外需関連株は弱い動き。
個別ではファナック<6954>などの決算売りが目立ち、日経平均株価は13854円の反落スタートに。

寄り付き後は、金融関連など内需関連は底堅く推移しており、日経平均株価は続落スタート、TOPIXは反発スタートと株価指数はまちまちの動き。
日経平均株価では円高や決算売りを嫌気した売りが出ていたものの、売り圧力が一巡すると下げ渋る動きとなりました。

昼休みを挟んで円買い圧力もなく、後場では見直し買いが優勢。
株価指数では日経平均株価がプラス圏に浮上したものの、場中開示に注目が移ったほか、連休の谷間で買い気は鈍く、引けにかけては戻り売りも出ています。

日経平均株価終値は、23.27円安の13,860.86円。
東証1部の売買代金は概算で2兆8362億円。
東証1部の売買高は概算で34億474万株。
値上がり銘柄は983(57%)に対し値下がりは611(35%)、変わらずは119(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■休場期間中の円高進展でトヨタ<7203>、キヤノン<7751>の国際優良株が軟調だった半面、好決算や各国中銀による金融緩和期待を背景に証券業の野村ホールディングス<8604>、SBIホールディングス<8473>、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクなど金融関連が好調に推移するなど、中核銘柄は高安まちまちの展開となっています。

決算売りでファナック<6954>、マツダ<7261>、ホンダ<7267>が振るわず、日経平均株価を押し下げる格好。
ただ、メガバンクやNTTドコモ<9437>、ソフトバンク<9984>、JT<2914>、日本航空<9201>ら内需大型株が堅調に推移し、TOPIXを下支えしました。

全市場の売買代金上位では、値動きの良い東京電力<9501>、SBIホールディングス<8473>、アイフル<8515>らに混じってガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>、タカラバイオ<4974>など新興市場の軽量級のディーリングも目立っています。

セクターでは、大和証券<8601>の証券業が業種別株価指数騰落の値上がり率最上位に。
日本航空<9201>、ANA<9202>の空運、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、東京電力<9501>、九州電力<9508>の電気ガスなどが続きました。

JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、任天堂<7974>擁するその他製品、JT<2914>の食料品なども買われています。

一方、デンソー<6902>、ホンダ<7267>の輸送用機器が値下がり最上位に。
ファナック<6954>の電気機器、日本製紙<3863>の紙パルプ、住友ゴム工業<5110>のゴム製品なども売られました。

個別では、増額の日本車輌製造<7102>、決算銘柄のTOTO<5332>、タダノ<6395>、新光電気工業<6967>、インド子会社の好決算でスズキ<7269>などがそれぞれ買い材料視されています。

新興市場では、全市場の売買代金上位に入ったガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ユーグレナ<2931>、タカラバイオ<4974>が活況高。
軽量級のデジタルガレージ<4819>、コロプラ<3668>、地盤ネット<6072>、オークファン<3674>、バイオ関連のナノキャリア<4571>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、テラ<2191>、デ・ウエスタン<4576>なども賑わいました。

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