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直近の決算発表予定

2013年2月18日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(2/18)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■週末開催のG20を無事に通過。
日本に対する名指し批判はなく、金融緩和を軸とする経済対策も支持を得るなかで再び円安方向に為替が振れており、G7以降の円高基調で売られた直近からの見直し買いが入った本日の株式相場ですが、株価指数は上値慕いながら決定打に欠く状況。
東証1部値上がりは9割超と全面高商状のなかでも、値動きの軽い銘柄や新興市場所属で需給妙味に秀でる銘柄は地合いを問わずにディーリング資金を集めています。

日経平均株価は急反発。
外部要因好転を手掛かりに、一気に5日移動平均線(11301.90円)や節目11200円、11300円、11400円を奪回してきました。
6日高値11498.42円レベルに迫ってきましたが、後場では上げ幅を縮めています。

東証1部値下がりは8割超と全面安商状となった前営業日で「やはり相場の先行きに関しては、為替相場の動向が鍵を握っているのではないでしょうか」「為替相場は振れやすい状況」とも記していましたが、海外イベント消化後の円安進展を受けて、本日は一気に買い直されてきました。

また、当欄にて市場参加者の物色意欲を見極める物差しとして紹介しているボリューム面ですが、前営業日も大商いで買い意欲の高さを指摘。
そのまま本日の見直しに繋がっていますが、本日では東証1部の売買代金は概算で1兆8000億円台、売買高も概算で31億株台とやや減少気味。
物色対象の変化の兆しも見えてきています。

さて、前営業日配信版では「評価余地・上値余地から物色対象の見極めを!」と題し、決算一巡後の「選別物色」に備えたスタンスとして、物色候補となる得る好業績銘柄のうち、さらに「評価余地」や「上値余地」をポイントに挙げていました。

そこで先週14日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「決算シーズンを総括! 評価余地の大きい【上昇期待株!】」の提供銘柄が好スタートを切ったことを紹介していましたが、本日ではガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、メドレックス<4586>が前営業日のストップ高から評価余地の大きさから資金流入が継続。
配信から実質2営業日でレポートの目標株価を達成するとともに返金条件クリアを果たしています。

また、昨年12月26日に配信した「2013年に狙える【注目テーマ株!】」の提供銘柄・帝国繊維<3302>も目標株価を達成。
復興関連のテーマ性に加え、決算で明らかとなった好実態から生まれた評価余地とともに物色が継続しました。

さらに、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していた免疫生物研究所<4570>がストップ高となるなど、前営業日の難地合いにも賑わいを見せた値動きの軽い銘柄や新興市場所属で需給妙味に秀でる銘柄は地合いを問わずにディーリング資金を集めています。

やはり今晩の米国市場がプレジデンツデーの祝日休場となるため、外部要因の変化が乏しく、引き続き近視眼的な投資対象のうち、上値余地の大きい銘柄へのディーリング物色は続くのではないでしょうか。
物色の継続性を見極める判断材料として「チャート」も良い手掛かりとなりそうです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場はまちまち。
週明け月曜日に祝日休場を控えるなか全体観を傾けにくく、経済指標が強弱揃ったことで、売買が交錯しています。

この日明らかとなった経済指標では、1月の鉱工業生産指数が前月比0.1%の低下と市場予想の0.2%上昇を下回ったものの、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は76.3ポイントと、前月の73.8ポイント、市場予想の74.8ポイントを上回り、2月のニューヨーク連銀地区製造業景況指数は10ポイントと、2012年5月以来で最も高い水準となるなど、強弱揃う内容から、商いは交錯しました。

また、週明け月曜日がプレジデンツデーの祝日休場となるため、全体観を傾けにくく、個別の値動きも業績軟化観測で売られたウォルマートの下げが目立つ程度となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比8.37ドル高の13,981.76ドル。
ナスダック総合指数は6.63ポイント安の3,192.03ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧州時間帯から20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での声明で日本を名指しで批判するとの観測が後退したことで円売りが優勢に。
週末に伝わった共同声明採択確認後の週明け東京時間帯早朝でも円売りが続き、1ドル93円台後半、1ユーロ125円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、週末のG20で日本に対する名指し批判はなく、経済対策も支持を得るなかで為替相場が円安方向に振れたことを好感した買いが先行。
日経平均株価は11318円の反発スタートに。

寄り付き後は、為替相場で目立った円買い圧力はなく、日経平均株価は上値追いで11400円台に乗せました。

後場では、今晩の米国市場は祝日休場、外部要因の変化が限られるなか、散発的な円買いとともに伸び悩む格好。
物色は短期視点に移っています。

日経平均株価終値は、234.04円高の11,407.87円。
東証1部の売買代金は概算で1兆8404億円。
東証1部の売買高は概算で31億2762万株。
値上がり銘柄は1542(90%)に対し値下がりは121(7%)、変わらずは36(2%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安進展による指数急反発を受けて、トヨタ<7203>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>、ソニー<6758>の国際優良株も揃って切り返し、金融緩和を軸とする経済対策も支持を得るなかで三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクにも見直しが広がっています。

なかでも値動きの軽いみずほFG<8411>、マツダ<7261>が売買代金上位に進出。
金融関連では新生銀行<8303>、あおぞら銀行<8304>、アイフル<8515>など値動きの軽い銘柄のディーリングも賑わいました。

新興市場のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、IPOのメドレックス<4586>、バイオ関連のナノキャリア<4571>も大商い。
ソーシャルゲーム運営のディー・エヌ・エー<2432>、グリー<3632>らは売り先行から切り返すなど、物色を集めています。

セクターでは、業種別株価指数騰落で値下がりがなく、全業種が上昇。
値上がり率上位にはメガバンクの上昇で銀行業、所属全銘柄が上昇した紙パルプが進出しました。

金融関連との関係性が深い三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、不動産と近い三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>、所属全銘柄が上昇したゴム製品などが続いています。

一方、日本航空<9201>、全日空<9202>の空運、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガスの動きは鈍く、値上がり下位業種となりました。

個別では、格上げの東燃ゼネラル石油<5012>、大日本スクリーン<7735>、目標株価引き上げでマブチモーター<6592>、決算銘柄のダイドードリンコ<2590>、イトーキ<7972>などが個別物色を集めましたが、全面高商状で目立っていません。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、メドレックス<4586>、ナノキャリア<4571>らが大商い。
ソーシャルゲーム関連のサイバーエージェント<4751>、クルーズ<2138>、コロプラ<3668>、バイオ関連の免疫生物研究所<4570>、オンコセラピー・サイエンス<4564>なども賑わっています。

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