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2013年3月11日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/11)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■先週末の米国市場で米雇用統計を通過。
株式、為替相場とも堅調に推移し買い優勢の立ち上がりとなった本日の株式相場ですが、さすがに前営業日大幅高からの利益確定売り、円買いが株価指数の上値の重しに。
場中では次期日銀総裁予定の黒田氏に対する参院議院運営委員会の所信聴取が金融関連物色を誘うなど、前営業日に続く豊富なボリュームから市場参加者の物色意欲の高さも見て取れます。

日経平均株価は8日続伸。
節目12300円上抜けを果たすも節目12400円で跳ね返されました。
リーマンショック以前の高値圏となる4年半振りの水準まで切り上げ、300円を超える大幅高となった前営業日から、上値の重さが見られるのは致し方ないところでしょうか。

一段と上値志向が強まった前営業日から、先週末の米国市場で確認された米雇用統計も好内容に。
前述の通り外部要因進展に加え、次期日銀総裁予定の黒田氏に対する参院議院運営委員会の所信聴取でも積極的な金融緩和政策の必要性を打ち出したことで、本日も買い優勢での推移となりました。

また、前営業日はSQ売買に絡んで東証1部の売買代金は3兆900億円台、売買高も48億株台と商いが膨らみましたが、本日も売買代金は概算で2兆8000億円台、売買高も概算で45億株台と高水準。
活発な商いは市場参加者の物色意欲の高さを示すものでしょう。

さて、前営業日配信版では「イベント続くも好地合い明らか 買いやすい銘柄で利益確定を!」と題していました。

「今は買い目線で『勝ちやすい相場』と見て間違いありません」とも記していましたが、先週3月6日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していた楽天<4755>が目標株価を達成。
傘下に証券と銀行の金融事業を持ち、金融関連の側面があるほか、同社株も20万円以下で手掛けられる低売買単価銘柄でもあり、資金効率に適した「手掛けやすい投資対象」だったのではないでしょうか。

連日で会員推奨銘柄の目標株価達成を紹介していますが、活況相場を追い風に値幅は小刻みでも利益確定を何度も繰り返していけば、複利効果で大きな利益を得られることができるのは当欄でお伝えしている通りです。
今は資金効率の高い「手掛けやすい投資対象」をもとに利益確定を重ねる局面でしょう。

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市況分析に基づく銘柄選別のポイントをまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は続伸。
米雇用統計が良好な内容となり、買い優勢で推移しています。

米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比23万6000人増となり、市場予想の16万5000人増を上回る内容に。
また、家計調査に基づく失業率は7.7%となり、前月の7.9%から減少したほか、2008年12月以来で最低となるなど、良好な雇用環境が確認されました。

ダウ構成銘柄では、消費関連のウォルマート、マクドナルド、ホームデポらが値上がり上位に。
下落も7銘柄にとどまり、株価指数を押し上げています。

ダウ平均株価は、前営業日比67.58ドル高の14,397.07ドル。
ナスダック総合指数は12.28ポイント高の3,244.37ポイントで取引を終えました。

為替相場では、経済指標好感のドル買いが優勢。
週明けの東京時間帯早朝では、1ドル95円台前半、1ユーロ125円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場続伸、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は12363円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価は12300円台乗せから節目12400円に迫るも前営業日の大幅上昇、散発する円買い圧力を受けて節目攻防を意識。
やや上値の重い展開となりました。

昼休みを挟んで若干の円買い圧力とともに日経平均株価は伸び悩む格好。
物色も金融関連のディーリングに向かっており、株価指数には上値の重さが目立っています。

日経平均株価終値は、65.43円高の12,349.05円。
東証1部の売買代金は概算で2兆8464億円。
東証1部の売買高は概算で45億8750万株。
値上がり銘柄は1292(75%)に対し値下がりは336(19%)、変わらずは75(4%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■参院議院運営委員会での所信聴取で次期日銀総裁予定の黒田氏が積極的な金融緩和政策の必要性を打ち出したことで、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、三井住友FG<8316>、証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など金融関連が一斉高となっています。

また、公的資金返済の発表や報道が相次いた三井住友トラスト<8309>、りそなホールディングス<8308>もしっかり。
金融関連との関係性が深い不動産の三菱地所<8802>、三井不動産<8801>なども賑わいました。

売買代金上位では、金融関連に加えて四季報速報確認のキヤノン<7751>、東芝<6502>も進出。
含み資産関連の東京都競馬<9672>も強く、低位不動産のケネディクス<4321>、軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などもディーリング物色を集めています。

セクターでは、メガバンクの三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、三井住友FG<8316>や、公的資金返済の発表や報道で買われた三井住友トラスト<8309>、りそなホールディングス<8308>の属する銀行が業種別株価指数騰落の値上がり最上位となりました。

証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>、第一生命<8750>、東京海上ホールディングス<8766>の保険も続き、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、三井倉庫<9302>、住友倉庫<9303>の倉庫運輸など土地保有セクターも並んでいます。

一方、JT<2914>擁する食料品、直近で買い進まれていたブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>、横浜ゴム<5101>のゴム製品が安く、値下がり上位となりました。

個別では、目標株価引き上げのアシックス<7936>、ネットワンシステムズ<7518>、日本ゼオン<4205>、三菱ガス化学<4182>、増配のセブン銀行<8410>らが買われたものの、金融関連物色の盛り上がりに対して存在感を欠いています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が引き続きディーリング資金を集める格好。
傘下に金融事業を持つ楽天<4755>、日本アジアグループ<3751>なども賑わっており、金融関連からの連想買いが入りました。

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