為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年3月4日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/4)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■場中には中国株安や円高推移、そして大証でデリバティブ取引障害発生が見られたものの、日銀新総裁人事で新総裁候補の黒田氏に対する衆院聴取など金融緩和期待は継続し、底堅い動きとなった本日の株式相場ですが、金融緩和が追い風となる金融関連、不動産が賑わった一方で、売買代金上位には地合いを問わずに狙えるディーリング対象が進出。
とくに仕手系色の強い銘柄が賑わいを見せています。

日経平均株価は続伸。
前場では11700円台での推移が見られましたが、前述の通りに外部要因軟化やシステム障害の影響で伸び悩みました。
ローソク足も上ヒゲ陰線となりましたが、下値切り上げは継続するなど、上値志向の高さが見て取れます。

前営業日に跳ね返された25日高値上抜けを果たしましたが、このところの値幅の狭さからスクイーズ(収縮)となっているボリンジャーバンド+2σ(11705.48円)の存在も上値圧迫要因となっているのではないでしょうか。

また、今週はメジャーSQ算出週ですし、週半ばも日銀金融政策決定会合にECB理事会の金融政策イベントが控えるなか、オプション行使価格11500円から11750円の節目レベルを意識した展開となるかもしれません。

さて、前営業日配信版では「来週もイベント揃う 需給妙味に優れる銘柄群はまだまだ狙い目!」と題していました。

当欄では一貫して地合いに左右されにくく、需給妙味に優れる「仕手系・低位・バイオ関連」を中心に取り組む投資戦略を推していたと思います。

株価指数は日中で伸び悩む動き。
金融関連、不動産などが賑わいましたが、日中の値幅取り視点では手掛けにくい状況となり、全市場の売買代金上位では仕手系色の強いサニックス<4651>、ジャスダック所属のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、低位不動産のケネディクス<4321>などが進出しました。

また、先週2月26日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資で【資産倍増】を目指せ!」の提供銘柄・新日本科学<2395>も仕手系色の強い面があるうえ、バイオ関連の一角としてもディーリング資金を集めてストップ高となり、一時は全市場の売買代金上位に進出するなど、レポート銘柄は配信から実質4営業日で4銘柄目の目標株価達成に。
先週から「仕手系・低位・バイオ」の人気化が続いています。

このまま地合いに左右されにくく、需給妙味の強い銘柄群を手掛けるスタンスが軸となりますが、金融イベント揃う今週、そして金曜日のメジャーSQに米雇用統計と重要イベントを消化した週明けには全体観も高まってきそう。
今週はイベントを確認しながら、徐々に物色対象のタイプを広げていく局面でしょうか。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は上昇。
欧州経済指標が相場を冷やす場面があったものの、米国経済指標は良好な内容が揃い、買い優勢に転じています。

ユーロ圏の2月の製造業景気指数が活動縮小を示したほか、失業率が過去最悪を更新したことで欧州株式市場が下落しており、米国市場も売り優勢の立ち上がりに。

ただ、米商務省が発表した1月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増加となり、2月のISM製造業景況指数も54.2ポイントと、前月の53.1ポイント、市場予想の52.5ポイントを上回るなど、良好な米国経済指標が揃い買い優勢に転じています。

ダウ平均株価は、前営業日比35.17ドル高の14,089.66ドル。
ナスダック総合指数は9.55ポイント高の3,169.74ポイントで取引を終えました。

為替相場では、軟調な欧州経済指標を受けてユーロが売られたものの、良好な米国経済指標を受けてドル買いを確認。
東京時間帯早朝では、1ドル93円台半ば、1ユーロ121円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は11695円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が節目11700円台に乗せたあと、日銀新総裁人事で黒田氏に対する衆院聴取で円安に振れ、上値を目指す場面があったものの、中国株安や出尽くしの円高推移、そして大証で10時20分のオプション取引障害発生が先物全商品に波及するなど、先物取引停止でポジション調整を誘うに。
日経平均株価は伸び悩みました。

昼休みを挟んで大証のシステム障害が復旧せず、後場も手探りの状況が継続。
先物取引再開で買いが入る場面もありましたが、日経平均株価は11600円台後半での推移が続いています。

日経平均株価終値は、45.91円高の11,652.29円。
東証1部の売買代金は概算で2兆180億円。
東証1部の売買高は概算で31億1886万株。
値上がり銘柄は1083(63%)に対し値下がりは497(29%)、変わらずは119(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■前営業日に続く金融緩和期待の高まりによる指数続伸を受けて三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、証券の野村ホールディングス<8604>、関係性の深い三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産も好調。
金融関連を中心に株価指数を押し上げています。

国際優良株ではソニー<6758>、東芝<6502>が底堅く推移するもトヨタ<7203>、マツダ<7261>ら自動車は振るわず、ソフトバンク<9984>、JR東日本<9020>、住友不動産<8830>、野村不動産<3231>、オリックス<8591>ら内需関連の強さが目立ちました。

売買代金上位では、金融関連を除くと仕手系色の強いサニックス<4651>、低位不動産のケネディクス<4321>、バイオ関連の新日本科学<2395>が強く、新興市場軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などのディーリング物色が見られています。

セクターでは、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産ら土地保有セクターが業種別株価指数騰落の値上がり上位を占めました。

不動産業を有するオリックス<8591>のその他金融業、野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら金融関連が続き、ブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>のゴム製品、新日本科学<2395>のサービス業なども並んでいます。

一方、国際石油開発帝石<1605>の鉱業、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、日本郵政<9101>、商船三井<9104>の海運などが値下がり上位業種となりました。

個別では、天然ガスの成分を高温・高圧で反応させ合成油にする中核設備納入交渉報道で日立造船<7004>、大型ファンド組成のジャフコ<8595>、目標株価引き上げのJR東海<9022>などが物色されています。

新興市場では、バイオ関連のジーエヌアイグループ<2160>、メドレックス<4586>、メディネット<2370>、そーせい<4565>、リニカル<2183>、ジーンテクノサイエンス<4584>、デウエスタン<4576>らがテーマ物色を集めて好調に推移しました。

また、米ツイッター上場観測の材料性でデジタルガレージ<4819>、ブロッコリー<2706>、日本ファルコム<3723>の軽量級などもディーリング資金を集めています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ