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2013年3月7日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/7)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■連日で史上最高値を更新したダウ平均、米国市場の続伸を受けて買い優勢の立ち上がりとなった本日の株式相場ですが、金融政策イベント確認後は買い気も高まらず、今晩から明日にかけてのイベントを警戒する流れに。
売買代金上位では、ディーリング向きの投資対象が賑わっており、物色面でもイベント対応のスタンスを敷く状況となっているのではないでしょうか。

日経平均株価は小幅続伸。
寄り付きから大台12000円を回復したものの、前述の通りに伸び悩みました。

ADP雇用統計、ベージュブックを好感した米国株高から、本日も買い先行となるなど、前営業日にも見られた相場上放れの可能性を考慮した「持たざるリスク」を警戒する流れがより強まる格好。
寄り付きの全面高商状にも影響を及ぼしています。

ただ、さすがに金融政策イベントを確認したあとの出尽くし気味の円高から、日経平均株価も大台12000円を割り込みました。
今晩にはECB理事会があり、明日もメジャーSQ算出、そして米雇用統計とまだまだイベントリスクが残るなか、利益確定売りも出ているのではないでしょうか。

そこで、前営業日配信版でも「相場浮上もイベントリスク残る 打診買いや資金効率を意識」と題していたと思います。

明日のメジャーSQ算出に関しては、水準から行使価格12000円との位置関係が注目されますが、今晩の外部要因の推移を見極めながら、前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を見ておきましょう。

さらに前営業日配信版でも「イベントリスクを考慮すれば、全体相場浮上でも一気にポジションを積み増し難い局面」としていましたが、これはイベント警戒による日中の伸び悩みにも表れているのではないでしょうか。

「打診買いや資金効率に適した投資対象を準備しておきたいところ」と取り組みやすい物色対象を挙げていましたが、先週1日配信のインターネット会員A情報で買い推奨していたコスモ・バイオ<3386>、前営業日3月6日のインターネット会員A情報で買い推奨していたデ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が目標株価達成を果たすなど、20万円以下で手掛けられる低売買単価銘柄に資金流入が見られていました。

ひとまず目先にイベントが控えるなかでは、近視眼的な物色対象が優位となる局面となります。
ここは「手数重視」で打診買いや資金効率に適した『手掛けやすい投資対象』を見ていくスタンスに変更はありません。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続伸。
発表された経済指標やベージュブックの内容が良く、買い優勢で推移しています。

給与明細書作成代行会社が発表したADP雇用統計では、2月の米民間部門の雇用者数が前月比で19万8000人増加と市場予想の17万人の増加を上回る内容に。
前月も21万5000人増と、速報値の19万2000人増から上方修正され、買い先行の展開となりました。

また、この日公表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、住宅や自動車の需要が高まるなか、経済はほぼ全国的に緩やかないし、まずまずのペースで拡大したと伝わり、相場を下支えしています。

ダウ平均株価は、前営業日比42.47ドル高の14,296.24ドル。
ナスダック総合指数は1.77ポイント安の3,222.37ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国経済指標を好感んしたドル買いが優勢。
東京時間帯早朝では、1ドル93円台後半、1ユーロ122円台前半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場続伸、ダウ平均が連日で史上最高値を更新したことを好感した買いが先行。
日経平均株価は12037円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が大台12000円を回復するなど、新値追いを強める格好となりましたが、日銀金融政策決定会合の政策発表を控え、散発する円買いや利益確定売りで伸び悩みました。

日銀金融政策決定会合での政策金利据え置き、追加緩和見送りの伝わった後場寄りでは、売り先行のスタートも日経平均株価の大台12000円攻防を意識する動き。
明日のSQ算出を睨んで行使価格水準でもある12000円の節目攻防を下抜くと上げ幅を縮めています。

日経平均株価終値は、35.81円高の11,968.08円。
東証1部の売買代金は概算で2兆1705億円。
東証1部の売買高は概算で31億9077万株。
値上がり銘柄は765(45%)に対し値下がりは817(48%)、変わらずは117(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■米国株高、円安推移による指数続伸スタートでトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株も買い先行で始まったものの、指数伸び悩みとともに水準を切り下げる動き。
金融政策イベント通過で三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクも振るわず、指数を押し下げています。

一方、好業績観測のブリヂストン<5108>、機械株の三菱重工<7011>、証券の大和証券<8601>、その他製品の任天堂<7974>が買われた半面、前営業日に指数を押し上げたファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が利益確定売りに押されました。

売買代金上位では、四季報速報や値動きの良さを好感した資金流入でマツダ<7261>が上位に進出。
材料性でドワンゴ<3715>、軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も賑わう格好。
低位妙味からラサ工業<4022>も急騰しています。

セクターでは、セクター判断引き上げでブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>、横浜ゴム<5101>が上昇したゴム製品が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に進出。
国際石油開発帝石<1605>の属する鉱業、任天堂<7974>の属するその他製品なども続きました。

東レ<3402>の繊維製品、武田薬品<4502>の医薬品、マルハニチロホールディングス<1334>の水産農林、JT<2914>の食料品なども並んでいます。

一方、値下がり上位では、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>の銀行、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸など前営業日上昇業種が売られました。

個別では、ボーイング社の「787」の試験飛行を開始計画でジーエス・ユアサ<6674>、有利子負債削減方針報道でオリンパス<7733>、新規カバレッジの住友化学工業<4005>、格上げのポイント<2685>、旭化成<3407>、新光電工<6967>、東ソー<4042>らが材料性で人気化。
指数伸び悩みのなかで反応が目立っています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が強く、軽量級ではジェイアイエヌ<3046>、ケンコーコム<3325>も人気化。
PM2.5関連として興研<7963>、重松製作所<7980>も強く、中核銘柄の楽天<4755>も底堅く推移しました。

バイオ関連のオンコセラピー・サイエンス<4564>、UMNファーマ<4585>、トランスジェニック<2342>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、免疫生物研究所<4570>、デ・ウエスタン・セラピテクス<4576>も活躍しています。

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