為替ニュース

直近の決算発表予定

2013年3月7日木曜日

<東証>終値1万1968円 リーマン前回復「時間の問題」

7日の東京株式市場は、前日の米国の株高や円安基調を好感して買い注文が集まり、日経平均株価は一時、08年9月29日以来約4年5カ月ぶりに、1万2000円の大台を回復した。
その後は達成感から上げ幅を縮小し、終値は前日比35円81銭高の1万1968円08銭だった。
投資家の買い意欲は依然強く、市場では「リーマン・ショック前の水準を回復するのは時間の問題」(大手証券)との期待感が高まっている。

前日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が2日連続で史上最高値を更新。
外国為替市場の円相場も一時1ドル=94円台前半まで円安が進んだことから、自動車や電機など輸出関連銘柄を中心に買いが先行した。
日経平均は一時、前日終値比137円33銭高の1万2069円60銭まで上昇した。

米株高と歩調を合わせるように、日経平均株価は3日連続でリーマン後の高値を更新している。
市場の一部には過熱感を懸念する声もあるが、「ネット証券には連日、新規口座の開設やパスワードを忘れた顧客からの問い合わせが殺到し、新たな資金の流入が期待できる。
今後、一気に下落に転じるとは考えにくい」(カブドットコム証券の河合達憲氏)と強気の見方が多い。
東証が7日発表した投資部門別売買状況によると、外国人投資家は、2月第4週(2月25日~3月1日)まで16週連続で、買った株の金額が売った株の金額を上回る「買い越し」を続けており、買い意欲は旺盛だ。

市場では、次の節目としてリーマン前の水準(08年9月12日の終値、1万2214円76銭)が意識されている。
河合氏は「上昇基調が続く見通しで、近いうちに突破する」と指摘。
大和証券の野間口毅氏は「新体制発足後の日銀が、追加の金融緩和に踏み切るとの期待が強い。
1万2500円や1万3000円を意識した展開になる」と予想する。

不安要素は海外情勢だ。
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次氏は「米国の財政問題やイタリア政局の混乱が長引けば、株価は下落に転じる可能性もある」と警戒している。
【浜中慎哉】

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ