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直近の決算発表予定

2013年4月9日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/9)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■米国市場上昇に円安推移と外部要因進展とともに買い先行の立ち上がりとなった本日の株式相場ですが、株価指数は円のジリ高とともに伸び悩む格好に。
代わって値動きの良い銘柄には短期資金が流入するなど、短期値幅取りを狙ったディーリング主導の展開となっています。

日経平均株価は前営業日比ほぼ変わらず。
寄り付きから前2営業日の高値ラインとなる節目13200円を上抜いたものの、前述の通りに伸び悩みました。
ただ、連日の高値13200円に対する節目意識は高く、下値も切り上げてきています。

前営業日も売買代金上位にアイフル<8515>、ケネディクス<4321>らが進出していたことから「金融緩和効果の見込まれるセクター、銘柄のなかでもややディーリング色を強めてきているのではないでしょうか」とも指摘していましたが、本日もケネディクス<4321>、アイフル<8515>などが売買代金上位でディーリング資金を集めていました。

また、2月26日に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資で【資産倍増】を目指せ!」の提供銘柄・ストライダーズ<9816>が本日目標株価を達成。
提供5銘柄すべてが目標株価達成となり、パーフェクトを記録していますが、同社株は20円台で取引可能な低位株。
このタイミングでの目標株価達成は低位妙味に着目したディーリング資金流入を示すものでしょう。

また、直近で買い進まれた金融緩和関連の不動産、その他金融、銀行などが業種別株価指数騰落の値下がり上位に並ぶなど、そろそろ新たな投資テーマを見ていく局面となっています。

そこで前営業日配信版では「重要イベントを消化 新テーマ・TPP関連のマークを!」と題していました。

前営業日にはメキシコ大統領が日本のTPP交渉参加の支持を表明。
さらに甘利TPP担当相も本日午前の閣議後の会見で米国との事前協議が週内にも合意見通しとなったことを伝えるなど、ここにきてTPPに絡んだ報道が相次いでいます。

具体的な銘柄選別のポイントは、本日販売を締め切った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」にまとめていますが、海外展開を積極的に進める企業、国際競争力のある企業の見極めを行いつつ、じっくり取り組んでいきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は上昇。
アルコアを皮切りに主要企業の決算開示がスタートし、好決算期待の買いが支えています。

取引時間後に決算開示を控えるアルコアが堅調。
今週は銀行のJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなども決算を控えており、決算期待の買いが入りました。

ダウ構成銘柄では、バンカメ、コカ・コーラ、ウォルト・ディズニー、アルコア、ホームデポらが上昇。
下落も9銘柄に限られており、堅調に推移しています。

ダウ平均株価は、前営業日比48.23ドル高の14,613.48ドル。
ナスダック総合指数は18.39ポイント高の3,222.25ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国市場上昇とともにリスク選好の円安が継続。
東京時間帯早朝では、1ドル99円台半ば、1ユーロ129円台半ばの円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は13309円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価がここ連日の高値を上抜き、節目13300円台に乗せてきたものの、連日の上昇で短期過熱感もあることから、さらなる上値追いには慎重ムードが広がる格好。
小高い水準でのもみあいに終始しました。

昼休みを挟んで外部要因に変化はなく、日経平均株価は狭いレンジで膠着。
ただ、為替相場で円がジリ高推移となっており、前場から水準を落として前営業日終値を挟んでの推移となっています。

日経平均株価終値は、0.24円安の13,192.35円。
東証1部の売買代金は概算で3兆4779億円。
東証1部の売買高は概算で47億89万株。
値上がり銘柄は658(38%)に対し値下がりは959(55%)、変わらずは96(5%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■株価指数の膠着でファナック<6954>、ソフトバンク<9984>の日経平均株価構成比率上位が買われた半面、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>らメガバンクなど中核銘柄の反応は分かれています。

物色傾向も短期志向を強めており、売買代金上位には値動きの良いケネディクス<4321>、アイフル<8515>が進出。
このところ活躍の見られた三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>、東急不動産<8815>にも利益確定売りが出ました。

一方で、三菱重工業<7011>、東芝<6502>、日立<6501>らスマートシティ関連が買われたほか、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の総合商社も底堅く推移しています。

セクターでは、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品などが業種別株価指数騰落の値上がり上位に並びました。

また、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の卸売、日立<6501>、東芝<6502>の電気機器、三菱重工業<7011>、IHI<7013>の機械なども値上がり上位に続いています。

一方、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>の不動産が値下がり最上位に。
オリックス<8591>、日立キャピタル<8586>のその他金融、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>の銀行など、直近で買い進まれた金融緩和関連に売りが出ました。

個別では、好業績観測のDIC<4631>、格上げのオークマ<6103>、コーセー<4922>、分割のクックパッド<2193>などが材料物色を集めています。

新興市場では、不動産関連のいちごグループ<2337>、レーサム<8890>らが売られた半面、エー・ディー・ワークス<3250>、日本エスコン<8892>が上昇。
バイオ関連のナノキャリア<4571>、カルナバイオサイエンス<4572>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>、カイオム・バイオサイエンス<4583>などが短期資金を集めました。

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