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2013年5月11日土曜日

欧州市場サマリー(10日)

1708GMT 9日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.2974 1.3041
ドル/円<JPY=> 101.61 100.59
ユーロ/円<EURJPY=> 131.87 131.21
<p />10日終値 前営業日終値
株 FT100 6624.98(+32.24) 6592.74
クセトラDAX 8278.59(+16.04) 8262.55
金 現物午後値決め 1426.50 1465.50
<p />先物清算値
3カ月物ユーロ(6月限) 99.79 (‐0.02) <FEIM3>
独連邦債2年物(6月限) 110.69 (‐0.08) <FGBSM3><0#FGBS:>
独連邦債5年物(6月限) 126.25 (‐0.47) <FGBMM3><0#FGBM:>
独連邦債10年物(6月限) 144.66 (‐1.23) <FGBLM3><0#FGBL:>
独連邦債30年物(6月限) 133.98 (‐2.42) <FGBXM3><0#FGBX:>
<p />現物利回り
独連邦債2年物 0.054 (0.007) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.422 (0.328) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.387 (1.266) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.301 (2.187) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> 円が対ドルで2008年10月以来の安値を更新した。
日本の財務省が発表した「対外及び対内証券売買契約等の状況」で日本の投資家が海外資産の買い入れを増加させていることが確認されたことで、円安が加速した。

一方、前週末発表の米雇用統計など雇用関連の米経済指標が良好となっていることで、連邦準備理事会(FRB)が資産買い入れペースを緩和させるとの観測が高まっていることが押し上げ要因となり、ドルは幅広い通貨に対して上昇した。

ドル/円は一時101.98円まで上昇、2008年10月以来の水準となった。
円はユーロでも下落し、132.25円と3年ぶり安値を更新した。

市場の注目は英国のアイルズベリで開かれる主要7カ国(G7)財務省・中央銀行総裁会議に集まっている。

<株式> ロンドン株式市場は7営業日続伸し、5年半ぶりの高値を更新した。
通信大手BT<BT.L>がディフェンシブ銘柄を押し上げ、経済成長に敏感な銘柄を再びアウトパフォームした。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は32.24ポイント(0.49%)高の6624.98。
終値は2007年10月以来の高値水準で、1999年につけた過去最高値をわずかに4.7%下回った。

景気への楽観論が広がると通常はアウトパフォームする商品関連銘柄は相場の押し下げ要因となったが、通信や生活必需品、ヘルスケアなどの銘柄の勢いが勝った。

通信株<.FTNMX6530>は10.4%上昇、年初来で31%高となった。
一方で鉱山株<.FTNMX1770>は2.3%安、年初来では12.6%下落した。

BTは12.3%高、約5年半ぶりの高値水準となった。
予想を上回る通年決算と堅調な見通しを示したことを好感した。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチはBTの決算を「非常に堅調」と評価、投資判断を「買い」に引き上げた。

各国の金融政策が支えとなって、過去最高値の更新も視野に入ったとの見方も出ている。

欧州株式市場は通信、ヘルスケア関連株に買いが入り上昇、主要指数は約5年ぶり高値で引けた。
市場では、相場には一段の上昇余地があり、短期的に下落に転じたとしても一時的なものになるとの見方が出ている。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.34ポイント高の1233.49で終了し、終値としては2008年半ば以来の高値を更新した。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は12.08ポイント高の2785.24。

ドイツのクセトラDAX指数<.DAX>は16.04ポイント(0.19%)高の8278.59で取引を終え、終値として過去最高値を更新した。

各国中銀の緩和措置を受け、国債利回りが低下。
株式に対する投資妙味が増している。
世界的に株高傾向となるなか、FTSEユーロファースト300種指数は年初から約10%上昇している。

一部アナリストからは、このところの上昇を受け株式相場は下落に対しぜい弱になっているとの見方も出ている。
ただ全般的なトレンドは良好な状態が続いているとみられている。

セントラル・マーケッツ・インベストメント・マネジメントの取引部門を率いるダレン・コートニー・クック氏は、「上昇した週は週末が近づくと利益確定の売りが出る可能性があるが、それでも押目買いが入る」と述べた。

STOXX欧州600通信株指数<.SXXP>は2.1%高。
好決算と増配が好感され英通信大手BT<BT.L>が12.3%高となったことで押し上げられた。

STOXX欧州600ヘルスケア指数<.SXDP>は1.2%高。
ノバルティス<NOVN.VX>は、米当局が同社の医薬品を認可したことが好感され、2.1%高で取引を終えた。

<ユーロ圏債券> 急速な円安・ドル高を受けた日米国債への売りに追随し、独連邦債価格が6週間ぶり安値をつけた。

市場関係者は、円が対ドルで4年半ぶり安値となる101.98円まで下げたことを受けて、投資家の間でヘッジに絡む日米国債売りが広がったと指摘、独連邦債も連れ安したとの見方を示した。
ただ、独連邦債の下落は数日で和らぐ可能性が高いとみられている。

外為市場では、日本の投資家が4月21日─5月4日の2週間に外債を買い越していたことを示す統計などを受けて円が下落。
日銀の緩和資金の一部が欧州への投資に回る可能性があるとの期待が高まった。

独連邦債先物は1ポイント超下落して144.66で清算。
独連邦10年債利回りは12ベーシスポイント(bp)上昇の1.386%。
50日移動平均の1.325%を上抜けた。

独連邦債は今週、ドイツや米国の経済指標が予想を上回り、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の観測がやや後退したことも圧迫材料となった。

ユーロ圏周辺国債ではスペイン10年債利回りが4.22%に小幅上昇した。
スペインは前日中期債入札で46億ユーロを調達したが、向こう数週間にシンジケート団を通じて国債をさらに売り出す可能性があるとの観測が広がり、利回りが約10bp上昇していた。

イタリアも週明けに最大80億ユーロの債券発行を計画しており、市場関係者の間では、これほどの短期間に一連の債券発行を消化できるか懸念が浮上している。

[東京 11日 ロイター]

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