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2012年9月27日木曜日

ドル小動き、77円台後半=欧州情勢見極め〔東京外為〕(27日正午)


27日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、欧州情勢を見極めたいとするムードが強まる中、決め手となる材料を欠き、1ドル=77円台後半で小動きとなった。
正午現在は、77円63~68銭と前日(午後5時、77円68~71銭)比05銭の小幅ドル安・円高で推移している。


海外市場では佐藤日銀審議委員の追加緩和に前向きな発言が伝えられ、これを手掛かりにドルは一時、77円90銭台まで買われる場面もみられた。
東京市場に入ってからは、77円60銭台を中心とした狭いレンジで推移した。


中国経済の減速懸念から、前日に3年8カ月ぶりに一時2000台の大台を割り込んだ上海総合株価指数は、きょうは大台を回復し横ばい推移。
このため、アジア株安を受けたリスク回避のクロス円売りは小康状態となっており、ドル円も一段と下げる展開とはなっていない。
政府・日銀の介入に対する警戒感もドルの下支えとなっている。


ただ、ギリシャやスペインでの大規模な反緊縮デモなどを背景に、欧州債務問題の先行き懸念が強まっており、みずほ証券の鈴木健吾氏は「引き続き安全資産としての円買い圧力は根強い」と指摘した。
ドルも対ユーロでは買われやすい状態だが、「米国債買いによる同国長期金利低下がドル安・円高要因」(大手外銀)で、円が選好されやすい。


ユーロは対円、対ドルで小動き。
スペイン国債の利回りが再び6%台に乗せるなど、同国の支援要請の遅れが懸念されているが、「市場は米大手格付け会社による格付け見直しや、銀行ストレステストの結果発表を待っている」(前出・鈴木氏)とされ、午後も欧州時間までは小動きが続くとみられている。


正午現在は、1ユーロ=100円01~03銭(前日午後5時、100円03~04銭)、対ドルで1.2876~2881ドル(同1.2873~2876ドル)。



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