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2013年3月13日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/13)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の米国市場が軟調、為替相場にも円買いが見られるなど外部要因軟化を受けて前営業日に続いて利益確定売りに押された株式相場ですが、株価指数は続落も場中に押し目買い意欲が見られる格好。
売買代金上位にもディーリング資金を集めた銘柄が進出しており、投資意欲の高い状況が続いています。

日経平均株価は続落。
前場でプラス圏に浮上する場面が見られたものの、前営業日から上値、下値とも切り下げてきました。
ただ、水準としては5日移動平均線(12231.04円)上にあり、始値12252円と終値12239円に大きな差はなく、安値もみあいに終始しています。

利益確定売りに押された前営業日に続いて、外部要因軟化の見られた本日も売り優勢の流れに。
ただ、前述のように指数の下げ幅は限定的、場中にも押し目買い意欲が高まる場面もあり、上昇トレンド下の短期調整局面とも映りました。

ただ、取引ボリュームに関しては、東証1部の売買代金は概算で2兆2000億円台、売買高は概算で29億株台とやや減少傾向。
2兆円を超える売買代金から押し目買い意欲は確認できるものの、大きく切り返すには迫力を欠く格好。
ひとまずは値幅調整幅を図る「買い手控え」も見られているのではないでしょうか。

さて、前営業日配信版では「指数反落も取引ボリュームは高水準 今は機動的な売買を」と題していました。

資金効率を意識して「手掛けやすい投資対象」を物色対象とするスタンスを推していましたが、前営業日から下押しした場合にも「打診買い」に適しているほか、売買単価低下を狙った「買い下がり」もしやすいだけに、本日のような買い気も見える調整局面こそ「手掛けやすい投資対象」にとってエントリーチャンスとなったのではないでしょうか。

また、海洋資源関連へのテーマ資金流入、新規上場続くIPOにディーリング資金が集中する期待があることも指摘。
昨日にも「日中の値動きを捉える視点もチャンスとなってくるでしょう」と記していましたが、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していた鉱研工業<6297>が始値624円を日中安値にメタンハイドレート関連としてテーマ性に基づく資金流入、低位妙味と値動きの軽さからストップ高で終えました。

同社株も100株単位で株価は3ケタの600円台、最低単位ではおよそ7万円未満で取引できることから、前営業日に販売を締め切り、配信を行った「厳選5銘柄付き市況分析レポート」のテーマ「20万円以下で買える株」に沿った物色対象でしょう。
このまま「手掛けやすい投資対象」を中心に機動的な売買を繰り返していきたいところです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は軟調。
大型株のアップル、金融関連などが下げており、利益確定売りが広がっています。

前営業日にはS&P500指数が過去最高値に迫るなど、上昇期待に基づく買いが続いていたものの、本日では利益確定売りが広がる流れに。
タブレット端末市場でのシェアが縮小するとの観測でアップル、バーゼル銀行監督委員会が銀行の債務水準について精査するとの観測で金融大手が下落するなど、大型株が下げました。

ダウ構成銘柄では、バンカメ、JPモルガンが軟調。
キャタピラー、ファイザー、ウォルト・ディズニー、コカコーラ、GEなども安く、株価指数を押し下げています。

ダウ平均株価は、前営業日比2.77ドル高の14,450.06ドル。
ナスダック総合指数は10.55ポイント安の3,242.32ポイントで取引を終えました。

為替相場では、株式市場下落で円買いが散発。
東京時間帯早朝では、1ドル95円台後半、1ユーロ125円台前半の円高水準で取引されています。

東京株式市場では、軟調な米国市場、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は12252円の続落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が一時はプラス圏に浮上するなど、前営業日の下げ幅が限られたように押し目と見た買いも流入。
ただ、利益確定売りも根強く、もみあいに終始しました。

昼休みを挟んで円買いが見られたことで、後場寄りでは売りが出たものの、日経平均株価の下値確認後は再び押し目買い意欲が高まる格好。
ただ、前場みたくプラス圏に浮上することなく、安値もみあいとなっています。

日経平均株価終値は、75.15円安の12,239.66円。
東証1部の売買代金は概算で2兆2132億円。
東証1部の売買高は概算で29億9700万株。
値上がり銘柄は664(38%)に対し値下がりは924(54%)、変わらずは116(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数続落でトヨタ<7203>、キヤノン<7751>ら国際優良株、三井住友FG<8316>、野村ホールディングス<8604>の金融関連が軟調。
ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>の日経平均株価構成比率上位も安く、株価指数の重しとなっています。

ただ、三菱UFJFG<8306>、ソニー<6758>ら中核銘柄の一角が底堅く、株価指数の下値を支える格好。
指数の安値もみあいにつながりました。

売買代金上位では、インデックスファンドのりバランス買い需要でJT<2914>が大商い。
メタンハイドレート関連の日本海洋掘削<1606>、三井海洋開発<6269>もテーマ性に基づく短期資金を集めたほか、含み資産関連の東京都競馬<9672>、値動きの良いマツダ<7261>などもディーリング資金が向かっています。

セクターでは、JT<2914>の食料品、日本航空<9201>、全日空<9202>の空運、三井倉庫<9302>、住友倉庫<9303>の倉庫運輸、任天堂<7974>擁するその他製品などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となりました。

一方、ブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>のゴム製品、関西電力<9503>、中国電力<9504>の電気ガス、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運が値下がり上位となっています。

ファーストリテイリング<9983>の小売、三菱商事<8058>の卸売、日立<6501>、東芝<6502>の電気機器、コマツ<6301>の機械など大型株に利益確定売りが出ました。

また、好決算の一建設<3268>の人気化でタクトホーム<8915>、飯田産業<8880>などパワービルダーが一斉高、株式移転計画の統合比率で思惑買いも加わっています。

個別では、経営効率化観測報道でニコン<7731>、ロシアの大型製油所の改良計画参画の東洋エンジニアリング<6330>、格上げのヤマハ発動機<7272>、目標株価引き上げの大日本印刷<7912>らが材料物色を集めました。

新興市場では、IPOのソフトマックス<3671>が高めの初値形成から軟調展開となったものの、本日上場のオイシックス<3182>は買い気配で値付かず。
バイオ関連のナノキャリア<4571>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、メドレックス<4586>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<77774>が人気化。
低位の鉱研工業<6297>、レーサム<8890>なども買い進まれています。

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