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2013年3月6日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/6)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■史上最高値を更新したダウ平均、米国市場の活躍を受けて買い優勢の流れとなった本日の株式相場ですが、イベント控えるなかでも「持たざるリスク」を警戒した買いを誘う格好に。
ただ、売買代金上位でも中核銘柄に混じって値動きの良いテーマ銘柄や材料株、軽量級の短期資金流入も続いており、今後控えるイベントで発生するポジティブとネガティブのリスク両面に備える動きも見られているのではないでしょうか。

日経平均株価は大幅続伸。
前2営業日で見られた伸び悩みから一転して後場一段高、節目11800円、11900円を一気に突破してきました。
東証1部銘柄の値上がりは7割超となり、もう一方の株価指数でもあるTOPIXも反発着地となっています。

株価指数に関して当欄では、今週はメジャーSQ週でオプション行使価格を中心に節目レベルを意識した展開になりやすい点、ここ連日の伸び悩みからボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)による上値圧迫、そして前営業日も日経平均株価構成比率上位銘柄の活躍に比して時価総額上位の反応が鈍かった点を紹介していましたが、前述の通りに米国市場の活躍に連れ高する格好となりました。

先週末の1日配信版の当欄で「相場のアップサイドリスクに備える意識も持ち合わせておきたいところ」とも記していましたが、思わぬタイミングで全体観が高まってきています。

今晩には金曜日発表の米雇用統計を占う意味で注目されるADP雇用統計、欧州経済指標にベージュブック公開を予定。
明日に政策発表の日銀金融政策決定会合、ECB理事会があり、まだまだイベントリスクが残るなか、本日の買い気にはすべてがポジティブに傾いた場合の相場上放れの可能性を考慮した「持たざるリスク」を警戒する向きが強まった格好でしょう。

さて、前営業日配信版では「今週はイベント警戒続く 需給妙味に優れる銘柄に買い安心感」と題していました。

当欄では地合いに左右されにくく、需給妙味に優れる「仕手系・低位・バイオ関連」を中心に取り組む投資戦略を推していましたが、2月26日配信の前回レポート「仕手系・低位・バイオ ハイリターン投資で【資産倍増】を目指せ!」の提供銘柄で、すでに目標株価達成を果たしているブロッコリー<2706>、免疫生物研究所<4570>、新日本科学<2395>の3銘柄が連日のストップ高。
さらに株価水準を切り上げ、3銘柄とも配信日翌営業日始値から8割高を更新するなど、本日も資金流入が確認されています。

また、前営業日にインターネット会員A情報提供からストップ高の活躍を見せていたラック<3857>も連騰。
全体相場浮上も地合いを問わずに狙い目となる需給妙味に優れる銘柄の活躍が続きました。

イベントリスクを考慮すれば、全体相場浮上でも一気にポジションを積み増し難い局面。
前営業日配信版でも「今後は『手数重視』で打診買いや資金効率に適した投資対象を見ていく局面となるかもしれません」とも締めていましたが、打診買いや資金効率に適した投資対象を準備しておきたいところです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続伸。
金融政策イベント迫るなか、各国金融緩和期待とともにダウ平均が史上最高値を更新するなど、買い優勢で推移しています。

中国での全国人民代表大会にて、今年の成長率目標を7.5%としたほか、財政支出を10%増やす方針が示されたことや日本や欧州の金融政策イベントが迫り、金融緩和政策の維持観測が伝わったことで、買い優勢の展開となりました。

また、2月のISM非製造業総合景況指数は56ポイントと前月の55.2ポイントから上昇するなど、良好な経済指標を確認。
ダウ平均株価が史上最高値を更新するなど、投資家心理も強気に傾いています。

ダウ平均株価は、前営業日比125.95ドル高の14,253.77ドル。
ナスダック総合指数は42.10ポイント高の3,224.13ポイントで取引を終えました。

為替相場では、経済指標好感のドル買いが見られたほか、株高も円安を後押し。
東京時間帯早朝では、1ドル93円台前半、1ユーロ121円台後半の水準で取引されました。

東京株式市場では、米国市場続伸、ダウ平均が史上最高値を更新したことを好感した買いが先行。
日経平均株価は11811円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が節目11800円に乗せてきたことで、ひとまずは買い優勢の流れに。
ただ、散発的な円買いも見られており、高値もみあいで推移しました。

昼休みを挟んで前場で見られた散発的な円買いも鈍っており、後場の日経平均株価は再び上値を追う動きに。
節目11900円に乗せるなど、後場一段高となっています。

日経平均株価終値は、248.82円高の11,932.27円。
東証1部の売買代金は概算で2兆194億円。
東証1部の売買高は概算で29億9129万株。
値上がり銘柄は1294(76%)に対し値下がりは304(17%)、変わらずは102(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■ダウ平均に連れ高する格好で新値追いとなった日経平均株価から、構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>が好調。
米国株高でトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株が買われています。

前営業日に反落したTOPIXも新高値となり、時価総額上位の三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクもしっかり。
証券の野村ホールディングス<8604>、不動産の三菱地所<8802>なども底堅く推移しました。

売買代金上位では、韓国サムスン電子との資本提携観測報道でシャープ<6753>が人気化して最上位に進出。
仕手系色の強いサニックス<4651>、シェールガス関連のトーヨーカネツ<6369>、新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、バイオ関連のメドレックス<4586>などディーリング物色も続いています。

セクターでは、所属全銘柄が上昇した保険業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に進出。
ファーストリテイリング<9983>の属する小売、ソフトバンク<9984>の属する情報通信なども続きました。

トヨタ<7203>、デンソー<6902>の輸送用機器、シャープ<6753>の電気機器など中核業種も値上がり上位に。
メガバンクの銀行、三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸、JR東日本<9020>の大型内需も買われています。

一方、値下がりは日本製紙<3893>の紙パルプ、サカタのタネ<1377>、マルハニチロホールディングス<1334>の水産農林の2業種に限られました。

個別では、格上げのセブン&アイ<3382>、村田製作所<6981>、セイノーホールディングス<9076>、関西ペイント<4613>、角川グループホールディングス<9477>との資本提携でドワンゴ<3715>が材料人気を集めています。

新興市場では、マザーズで利益確定売りに押されたメドレックス<4586>の影響でタカラバイオ<4974>、メディネット<2370>も安く、ジーエヌアイグループ<2160>、UBIC<2158>、クロス・マーケティング<3629>ら低位にディーリング資金が偏る格好に。

一方のジャスダックでは、軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ブロッコリー<2706>、ラック<3857>が人気化。
中核銘柄の楽天<4755>、デジタルガレージ<4819>、PM2.5関連として興研<7963>、重松製作所<7980>、バイオの免疫生物研究所<4570>、医学生物学研究所<4557>などが買われました。

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