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直近の決算発表予定

2013年5月10日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(5/10)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の為替相場で1ドル100円の大台突破を確認。
寄り付きのSQ算出も前営業日攻防のオプション行使価格を一段上回る立ち上がりとなるなど、一気に買い進まれてきた本日の株式相場ですが、中核銘柄の一角の好決算も支援材料となった面もあり、目先はSQ値水準を意識した推移が続くのではないでしょうか。

日経平均株価は大幅反発。
円安推移や好決算銘柄の買いでSQ概算値14601.95円が伝わるも原資産の日経平均株価は下回る推移が見られたことで、高めの目標との意識から利益確定売りが散発したものの、1ドル101円の円安推移とともに節目14600円攻防が見られました。
週末にG7開催を控えるなかでの引け味もSQ値キープとなっています。

さて、前営業日配信版では「明日のSQ算出を注視 決算銘柄を分析して投資対象の選別を!」と題していました。

SQ算出日を迎えて「明日の算出では行使価格14250円との位置関係を注目しながら、今晩の外部要因から前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を見ておきましょう」とも記していましたが、前述の通りに外部要因の大幅進展、好決算銘柄の活躍で大きく水準を切り上げた算出となっています。

先月同様に高値算出となったSQ算出日取引ですが、今月では場中の円安加速とともにSQ値、節目14600円奪回で引ける格好に。
大幅な円安推移のなか迎える週末のG7開催、そして支援材料となった決算銘柄の反対売買を考慮すると、目先はSQ値14601.95円をキープライスとして水準を探る展開となるのではないでしょうか。

さて、サプライズ感のある銘柄を除いては決算売りに押される銘柄が増加していることや来週以降の「決算シーズン後」は自動的に投資対象の切り替えを余儀なくされる点から、有効性が低下してきている「決算ディーリング」ですが、会員情報では前営業日のインターネット会員B情報で買い推奨したスズキ<7269>がわずか1営業日で目標株価を達成するなど、開示業績を吟味すれば狙い目も絞れてきます。

水曜日配信版より、決算シーズン後の「投資対象の切り替え」を指摘。
新たな投資対象を「選別する局面」と位置づけていましたが、本日の決算発表ピークを迎え、決算発表も概ね出揃うことで、今後は業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」が進むとの見方に変更はありません。

とくに今回の決算内容では概ね良好な銘柄が多く、業績のより良い銘柄への資金集中が期待される状況。
これまで開示された決算短信、決算資料を分析して、上昇持続の見込まれる「好業績銘柄」を選び抜きたいところです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反落。
良好な雇用指標を好感した買いが入ったものの、金融緩和縮小観測が伝わり、利益確定売りを誘っています。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は前の週に比べ4000件減の32万3000件となり、市場予想の33万5000件を下回る好内容に。
先週末発表の米雇用統計から続く雇用環境改善を好感した買いが入りました。

ただ、フィラデルフィア連銀総裁がニューヨークでの講演で、早ければ次回6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金融緩和策のペースを減速していくのが望ましいとの認識を示したことが売りを誘う格好に。
S&P500種は前日まで5営業日続伸していたことも利益確定売りにつながっています。

ダウ平均株価は、前営業日比22.50ドル安の15,082.62ドル。
ナスダック総合指数は4.10ポイント安の3,409.17ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米経済指標好感や米金融緩和縮小観測でドルが大幅上昇。
東京時間帯早朝では、1ドル100円台後半、1ユーロ131円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場は軟調だったものの、1ドル100円台奪回の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は14449円の続伸スタートに。

寄り付きでのSQ算出に絡んだ思惑売買が入るも決算銘柄の買いが押し上げ、SQ概算値は14601.95円の算出となり、高めの目標との意識から利益確定売りが出たものの、1ドル101円の円安推移とともに節目14600円攻防が見られました。

後場からもSQ概算値14601.95円、節目14600円攻防が継続。
週末にG7開催を控え、為替相場が大台1ドル100円突破の円安進展には牽制発言が聞かれる可能性もあり、利益確定売りが散発するも節目14600円キープで引けています。

日経平均株価終値は、416.06円高の14,607.54円。
東証1部の売買代金は概算で3兆9592億円。
東証1部の売買高は概算で44億3796万株。
値上がり銘柄は1160(67%)に対し値下がりは450(26%)、変わらずは101(5%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安推移を追い風に受けた指数上伸を受けて、トヨタ<7203>、ソニー<6758>、コマツ<6301>の国際優良株も反発。
値動きの良いマツダ<7261>、シャープ<6753>、富士重工業<7270>の外需関連の上昇が目立っています。

前営業日に賑わっていた証券業の野村ホールディングス<8604>、低位金融のアイフル<8515>も好調。
決算銘柄ではニコン<7731>、三井不動産<8801>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が人気化しました。

一方、ディー・エヌ・エー<2432>、武田薬品<4502>、SBIホールディングス<8473>が決算売りに押される格好。
バイオ関連のタカラバイオ<4974>も決算売りにテーマ資金流出が影響しています。

セクターでは、ニコン<7731>の属する精密機械、トヨタ<7203>、マツダ<7261>、富士重工業<7270>の輸送用機器など為替感応度の高いセクターが業種別株価指数騰落の値上がり上位に進出しました。

証券業の野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>、第一生命<8750>、T&Dホールディングス<8795>の保険、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産など、金融関連業種も続いています。

一方、値下がりセクターは武田薬品<4502>の決算売りが響いた医薬品のみ。
値上がりの乏しい東京電力<9501>の電気ガス、ANA<9202>の空運なども鈍い動きとなりました。

新興市場では、全市場の売買代金上位に入っていたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が買われた半面、タカラバイオ<4974>の売られるなど決算銘柄でまちまちな反応。
軽量級のコロプラ<3668>、オルトプラス<3672>、決算の楽天<4755>などが活躍しています。

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