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直近の決算発表予定

2013年5月20日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(5/20)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因進展とともに買い優勢の展開となった本日の株式相場ですが、株価指数の新値追いで中核銘柄の活躍が見られた一方で材料性やテーマ性に着目したディーリング志向も強まるなど、相変わらず市場参加者の物色意欲の高い状況。
新興市場でも循環物色が確認されており、新興株価指数も堅調な値動きとなっています。

日経平均株価は続伸。
直近高値レベルを上抜き、節目15300円に乗せてきました。
ここ連日の大台15000円攻防から上放れを果たしています。

ローソク足も連日の陽線示現。
前営業日にも話題視された安倍首相の成長戦略「第2弾」に絡んだ政策関連テーマも出尽くし売りが目立たず、連日で賑わいを見せるなど、外部要因だけでなく、市場参加者の物色意欲の高さも相場を押し上げた要因ではないでしょうか。

さて、前営業日配信版では「選別物色が続く 実態面の分析は欠かさずに!」と題していました。

本日でも業種別株価指数騰落では、主力業種の輸送用機器、機械、電気機器などが堅調だった半面、長期金利上昇も見られた銀行業は厳しい展開に。
決算シーズン後の「選別物色」は色濃くなってきています。

先週の火曜日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「アナリストが大抜擢! 決算発表で解った【本当の好業績株!】」の提供銘柄では、海洋資源関連のテーマ性も備える日本海洋掘削<1606>がレポートの目標株価でもある10%上昇率を達成。
すでに返金条件クリアを果たしたクルーズ<2138>に続く2銘柄目の目標株価達成となっていますが、同社株も先月26日の増額修正から、今月9日の決算開示を経ても実態評価が継続しており、本日はストップ高で取引を終えました。

また、前営業日の当欄で会員情報の目標株価達成を紹介していたオークファン<3674>が連騰。
一気に上場来高値を更新し、ストップ高まで上昇するなど、日本海洋掘削<1606>など政策関連テーマ、オークファン<3674>など直近IPOとしてのディーリング対象においても好業績株が選好される流れは続いています。

このまま開示業績を見直しながら、資金シフトの対象となる「業績のより良い銘柄」を見極めていくスタンスが中心となりますが、日経平均株価が大台値固めを果たしたことで、少しずつ値ごろ妙味のある銘柄も物色対象となってくるところ。
業種別株価指数騰落でも、決して業績の良いわけではない海運業が見直されてきており、そろそろ資金循環を捉える準備を整えておきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。
経済指標を好感した買いが景気敏感株を中心に入っています。

4月のコンファレンス・ボード景気先行指標総合指数は前月比で0.6%上昇となり、市場予想の0.2%上昇を上回る結果に。
また、5月のミシガン大学消費者信頼感指数は83.7ポイントと、前月の76.4ポイント、市場予想の77.9ポイントを上回り、良好な経済指標を好感した買いが入りました。

ダウ構成銘柄では、上昇率上位にJPモルガン、ボーイング、マイクロソフト、ユナイテッドテクノロジーズ、IBMらが並び、ファイザー、メルク、ウォルマートらが下落したものの、1%未満の下げにとどまっています。

ダウ平均株価は、前営業日比121.18ドル高の15,354.40ドル。
ナスダック総合指数は33.72ポイント高の3,498.97ポイントで取引を終えました。

為替相場では、良好な米経済指標がドル買い材料となったものの、週末に甘利再生相の為替相場の水準に対する発言を受けて円買いも入っており、週明けの東京時間帯早朝では、1ドル102円台後半、1ユーロ131円台後半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は15260円の続伸スタートに。

寄り付き後は、為替相場で円買いが見られているものの、豪ドル上昇を確認。
日経平均株価は利益確定売りをこなしてジリ高商状となり、節目15300円に乗せてきました。

昼休みを挟んだ後場も買い優勢の流れに。
日経平均株価は15300円台後半まで買い進まれるなど一段高となったものの、利益確定売りが上値を抑えています。

日経平均株価終値は、222.69円高の15,360.81円。
東証1部の売買代金は概算で3兆5651億円。
東証1部の売買高は概算で48億7023万株。
値上がり銘柄は1106(64%)に対し値下がりは524(30%)、変わらずは83(4%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因進展による指数続伸でトヨタ<7203>、ソニー<6758>の国際優良株が好調。
値動きの良いマツダ<7261>、三菱自動車<7211>、証券業の野村ホールディングス<8604>、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>も買い進まれています。

全市場の売買代金上位には、前営業日に続いて東京電力<9501>が進出。
材料性や観測報道を手掛かりとした物色を集めたほか、一部報道でシャープ<6753>、低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>なども好調に推移しました。

また、政策テーマ関連も強く、原発関連の日立<6501>、東芝<6502>、日本製鋼所<5631>、海洋資源関連の日本海洋掘削<1606>、再生エネルギー関連のサニックス<4651>なども好調に推移しています。

セクターでは、所属全銘柄が上昇した海運が業種別株価指数騰落の値上がり率最上位に進出。
東京電力<9501>、関西電力<9503>の電気ガス、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼も続きました。

また、JXホールディングス<65020>、出光興産<5019>の石油製品、所属全銘柄が上昇した鉱業、三井金属<5706>、東邦亜鉛<5707>の非鉄など、素材系業種の物色が目立っています。

一方、長期金利上昇で三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産業が安く、値下がり率業種別株価指数騰落の値下がり率最上位に。
アステラス製薬<4503>、第一三共<4568>の医薬品、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>の空運なども売られました。

個別では、格上げの昭和シェル<5002>、大成建設<1801>、決算銘柄のノーリツ鋼機<7744>、目標株価引き上げのJT<2914>、日本触媒<4114>などが材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>には売り買いが交錯。
タカラバイオ<4974>、メディネット<2370>、デ・ウエスタン<7774>のバイオ関連、オルトプラス<3672>、オークファン<3674>、オイシックス<3182>など直近IPOも賑わいました。

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