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直近の決算発表予定

2013年4月15日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/15)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因軟化を受けて売り優勢の展開となった本日の株式相場ですが、前営業日の高めのSQ算出からの売りが継続。
中核銘柄が振るわず、行き場を無くした投資資金は電力株、材料株などディーリング妙味の強い対象に向かっています。

日経平均株価は続落。
前営業日に節目意識の見られた13400円、後場で抵抗の見られた13300円を割り込み、前営業日から水準を切り下げてきました。
5日移動平均線(13358.08円)を割り込み、ローソク足は上ヒゲ陰線となっています。

さて、前営業日配信版では「高値決着のSQ日取引 来週も指数の上値追い続くか?」と題していました。

日経平均株価に関しては「下値で節目13400円や5日移動平均線との攻防。
そして本日で乗せきれなかった節目13500円、目標となるSQ値13608.19円奪回なるかがポイントとなりそう」とも記していましたが、下値で攻防の予想された節目13400円や5日移動平均線を割り込んできており、円高進展とともに上値切り下げに転じてきています。

米国企業の決算シーズン本格化、国内でも3月期業績企業の決算シーズンを意識して、決算前にポジションを縮小しておこうとする動きから「需給関係にも変化が見られてくるのではないでしょうか」ともしましたが、外部要因軟化が調整要因とはいえ、日程面でも買い気の高まり難い状況となってきました。

相場の方向性が見極めにくくなってきたことで、代わって存在感の高まってきたディーリング妙味の強い銘柄ですが、会員情報でも前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたリンガーハット<8200>が目標株価をわずか1営業日で達成。
前営業日引け後開示の決算評価の買いを集めるなど、材料性や値動きの軽さをに着目した短期売買が盛り上がってきています。

また、当欄でも「じっくりと手掛けるならば、海外展開を積極的に進める企業、国際競争力のある企業」を挙げていましたが、先週9日に配信を行った厳選5銘柄付き市況分析レポート「本当に国際競争力がある企業は? TPPで買える株!」の提供銘柄・アーク<7873>、丸山製作所<6316>が目標株価を達成。
返金条件クリアを果たすなど、テーマ性に着目した資金シフトも見られました。

指数再浮上に向けては外部要因の改善が求められるところですが、指数のチャート軟化からは買い気の高まり難い局面。
短期的には需給妙味の強い銘柄のディーリング、そしてさらなる外部要因軟化、指数の下押しに備えたヘッジポジションなど、保守的な視点を持ち合わせておきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反落。
経済指標の軟化が嫌気されたほか、商品市況の下落も売りを誘っています。

米商務省が発表した3月の小売売上高は前月比0.4%減少となり、前月比横ばいの市場予想を下回り、前月も速報値の1.1%増から1%増加に下方修正されたほか、4月のミシガン大学消費者信頼感指数も72.3ポイントと、前月の78.6ポイントや市場予想の78.6ポイントを下回っており、軟調な経済指標を嫌気した売りが出ました。

また、原油相場や金、銅など商品市況も軒並み安となっており、非鉄、エネルギー関連など市況関連の売りを誘っています。

ダウ平均株価は、前営業日比0.08ドル安の14,865.06ドル。
ナスダック総合指数は5.21ポイント安の3,294.95ポイントで取引を終えました。

為替相場では、軟調な米国経済指標を受けてドルが売られる展開。
週末にも米財務省が発表した為替報告書で、日本に対し通貨安競争の回避を求める方針を示したことを受けて週明けも円買いが続き、週明けの東京時間帯早朝では、1ドル98円台半ば、1ユーロ129円台前半の円高水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場の下落、為替相場の円高推移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は13345円の続落スタートに。

寄り付き後は、東京時間帯からは円が売り直されており、株式相場も朝安からは見直し買いが流入。
日経平均株価は節目13400円に乗り直したものの、場中発表の中国経済指標が振るわず、豪ドルを中心に円が買われており、株式相場も売り直されました。

中国市場が下落、昼休みを挟んで円買い圧力がさらに強まり、後場からは下げ幅を広げる動き。
リバウンド期待で下げ渋る場面もありましたが、大引けにかけて見切り売りが出ています。

日経平均株価終値は、209.48円安の13,275.66円。
東証1部の売買代金は概算で3兆786億円。
東証1部の売買高は概算で42億3014万株。
値上がり銘柄は471(27%)に対し値下がりは1163(68%)、変わらずは76(4%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■外部要因軟化による指数下落を受けてトヨタ<7203>、東芝<6502>、ホンダ<7267>の国際優良株、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>のメガバンクの中核銘柄が軟調。
三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産なども売りに押されています。

商品市況の軟化で三菱商事<8058>、三井物産<8031>の市況関連も軟調。
中国経済指標の軟化で中国関連のコマツ<6301>、ファナック<6954>なども売りが出ました。

売買代金上位では、原発再稼働期待の高まる関西電力<9503>、東京電力<9501>、九州電力<9508>、中部電力<9502>の電力株が活況高。
材料売買の続くシャープ<6753>なども売買が目立ちましたが、直近でディーリング資金を集めていたケネディクス<4321>には利益確定売りが出ています。

セクターでは、電力株人気で電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
マルハニチロ<1334>、日本水産<1332>の水産農林、アーク<7873>、ローランド<7944>のその他製品が続きました。

JR東日本<9020>の陸運、JT<2914>の食料品、オリエンタルランド<4661>のサービス業など内需系業種がしっかり。

一方、三菱マテリアル<5711>、住友鉱山<5713>の非鉄、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業など、市況関連業種が値下がり上位に入っています。

三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産、三井住友FG<8316>、三菱UFJFG<8306>の銀行、所属全銘柄が下落した保険業も売られました。

個別では、格上げのNTT<9432>、決算銘柄のベスト電器<8175>、増額の前澤工業<6489>、わかもと製薬<4512>らが材料物色を集めています。

新興市場では、中核銘柄のサイバーエージェント<4751>、ユーグレナ<2931>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が買われたほか、テラ<2191>、UMNファーマ<4585>のバイオ関連も好調。
軽量級のコロプラ<3667>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>らも賑わっており、軟調な東証1部からの資金シフトが見られました。

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