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2013年1月7日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(1/7)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■先週末の米国市場で雇用統計を確認、順調な内容から買い先行の展開となった本日の株式相場ですが、東京時間帯からの円買い圧力とともに売りが広がる格好に。
さすがに前営業日大発会での暴騰スタートから、さらに買い上がるのも難しく、高値警戒感からの利益確定売りが見られています。

日経平均株価は反落。
始値10743.69円を「寄り付き天井」に下値を探る動きとなりました。
引け値でも10600円の節目を割り込んでいます。

さて、前営業日配信版では「大発会好発進! 暴騰&全面高スタートの勢い続くか?」と題していました。

大発会としては珍しい暴騰&全面高スタートから、この活況相場が「いつまで続くかどうか?」をポイントとしていましたが、前述の通り高値警戒感や場中の円高推移を手掛かりに利益確定売りを誘ったのではないでしょうか。

昨年末と同じく、ボリュームと為替相場を中心とする外部要因が見極める鍵となりますが、円買いが見られたとはいえ、依然として為替相場は円安水準にあり、ボリュームも東証1部の売買代金が概算で1兆円台後半、東証1部の売買高も概算35億株台と高水準。
指数反落も活発な商いが確認されています。

指数の基調としてはまだまだ上向きですが、今週は国内で2月期決算銘柄を中心とした第3四半期開示、米国でも主要企業の10−12月期決算開示がスタート。
そして金曜日にSQ算出もあることから、全体観では方向感を探る動きが中心となりそう。

一方、物色対象としては「株価指数上伸とともに中核銘柄に短期過熱感も見られるだけに、比較的需給妙味の強い銘柄を選好する流れとなるかもしれません」とも記していましたが、買い先行の立ち上がりでは、12月26日の前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していた伊藤忠商事<8001>が目標株価を達成するなど、中核銘柄への物色が見られました。

ただ、買い一巡後は、指数が安値もみあいとなったことから、需給妙味の強い銘柄に資金がシフト。
12月21日のインターネット会員A情報で買い推奨していたグリー<3632>などが目標株価を達成。
また、10月23日に配信した恒例企画『厳選5銘柄付きレポート』「【決算暴騰株】をピンポイントで【狙い撃ち!】」の注目銘柄・ツカモトコーポレーション<8025>も人気化するなど、値動きの軽い銘柄や低位株に注目が向いています。

このまま指数の方向感を欠く状況が続くならば、需給妙味の強い銘柄を選好する流れが続きそう。
ボリュームと為替相場を中心とする外部要因を確認しながら、資金流入の見込まれる物色対象を見極めていきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の米国市場は堅調。
重要指標・米雇用統計を確認し、順調な雇用情勢を好感した買いが入っています。

米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比15万5000人増となり、市場予想の15万2000人増を上回る結果に。
家計調査に基づく失業率は7.8%で前月から変わらずだったものの、前月は16万1000人増に上方修正されており、順調な雇用情勢が確認されました。

前営業日に明らかとなったFOMC議事録で追加金融緩和期待が後退し、利益確定売りが主導していた株式相場は見直し買いが流入。
ダウ構成銘柄では、アルコア、ウォルト・ディズニー、JPモルガン、バンカメらが上昇しています。

ダウ平均株価は、前営業日比43.85ドル高の13,435.21ドル。
ナスダック総合指数は1.09ポイント高の3,101.66ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米雇用統計確認直後に円高に振れたものの、株式相場上昇とともに円が売り直される展開。
週明けの東京時間帯早朝では、1ドル88円台前半、1ユーロ115円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場上昇、円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は10743円の続伸スタートに。

寄り付き後は、為替相場で円買い圧力が見られており、日経平均株価もマイナス圏に沈む動き。
高値警戒感からの利益確定売りも誘いました。

昼休みを挟んで円買い圧力も一服しており、後場では売り買いが交錯する展開。
日経平均株価は小安い水準でのもみあいが続きましたが、取引終盤では利益確定売りに押されています。

日経平均株価終値は、89.10円安の10,599.01円。
東証1部の売買代金は概算で1兆8361億円。
東証1部の売買高は概算で35億3176万株。
値上がり銘柄は838(49%)に対し値下がりは763(44%)、変わらずは95(5%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数反落でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、東芝<6502>の国際優良株が買い先行も反落着地に。
三菱UFJFG<8306>、みずほFG<8411>、三井住友FG<8316>のメガバンクも振るわず、中核銘柄の多くが下落しています。

一方、月次好調のファーストリテイリング<9983>、悪材料をこなす動きを見せたグリー<3632>、その同業のディー・エヌ・エー<2432>がしっかり。
JT<2914>、セブン&アイ<3382>ら内需系銘柄が底堅さを見せました。

売買代金上位では、オリコ<8585>、アイフル<8515>、アプラスフィナンシャル<8589>の低位金融関連が指数膠着で賑わいを見せたものの、買いが続かず失速。
代わって長谷工コーポレーション<1808>、日本橋梁<5912>ら低位の公共事業関連が賑わうなど、物色シフトも見られています。

セクターでは、野村ホールディングス<8604>の証券業が業種別株価指数騰落の値下がり最上位に。
前営業日までの上昇が目立っていた分、利益確定売りに押されました。

王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3893>の紙パルプ、中部電力<9502>、関西電力<9503>の電気ガス、ブリヂストン<5108>のゴム製品などが値下がり上位となっています。

一方、ファーストリテイリング<9983>、セブン&アイ<3382>の小売業が値上がり最上位に。
ディー・エヌ・エー<2432>のサービス業、JT<2914>の食料品ら内需系業種が続きました。

新興市場では、東証1部ソーシャルゲーム関連人気が波及し、中核のサイバーエージェント<4751>、ミクシィ<2121>、楽天<4755>、デジタルガレージ<4819>が好調。
直近IPOのユーグレナ<2931>、UMNファーマ<4585>なども活況を呈しています。

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