【編集部から】
「株式相場の3原則を知っているか?」。社内の勉強会でデスクからいきなり質問 されても、駆け出しの記者たちにはわかりません。デスク本人が自答します。「需給 、材料、リズムだよ」。もう20年以上前の話ですが、今もよく覚えています。 現在に置き換えて説明すれば、需給は「海外投資家が13週連続で買い越し」といっ たニュースに示されています。材料は業績、円相場、金融政策など強弱をまじえて様 々です。では、相場のリズムとは何でしょうか。それは景気循環や株価チャートなど 「市場自体」が発信していますが、過去の経験則に敬意を表さないと感じとることが 難しいものです。 ひとつの例をあげましょう。日経平均株価は2月6日に1万1463円の昨年来高値を 付けました。野田佳彦前首相による「衆院解散発言」の前日2012年11月13日(8661円) が直近の安値で、ここからの上昇率は3割超に達しました。ところが、これよりも5 カ月早く、12年6月4日に8295円に下落したタイミングで、日経電子版マーケットは 「日本株『底入れ』宣言へ ミニゴールデンクロスが示す転機」を掲載しました。5 日移動平均線が20日移動平均線を下から上に突き抜ける可能性がみえてきたことが主 な手掛かりです。当時は欧州問題を背景に悲観的な見方が大勢でしたが、実際に12年 6月4日が大底で長期上昇相場の原点となっていることは、その後の展開が証明して います。 日経e新書(電子書籍)『よみがえる日本株 日経平均2万円への道』が2月19日 に発売されました。日経電子版マーケット編集長の鈴木亮とデスク小林茂の共著です。 電子版マーケットのエッセンスと、株価の先行きがわかる「需給・材料・リズム」を 精いっぱい盛り込みました。日経BPストアで是非お手にとって、ご一読ください。 ご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。 (電子報道部次長 小林茂) ◆『よみがえる日本株 日経平均2万円への道』はこちらから http://mx.nikkei.com/?4_75506_4526_1
◆日本株「底入れ」宣言へ ミニゴールデンクロスが示す転機(株式FOCUS) http://mx.nikkei.com/?4_75506_4526_2
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