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2013年3月14日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/14)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■昨晩の米国市場が経済指標好感で堅調、ドル買いも見られるなか、見直し買いが先行した本日の株式相場ですが、不動産株の活躍を受けて買い気が強まると、株価指数は戻り売りをこなす動きに。
好地合いのなか値動きの良い銘柄への短期売買も確認されています。

日経平均株価は反発。
節目12300円、5日移動平均線(12313.66円)攻防をこなし、大引け前では上値を目指しました。
ローソク足は下ヒゲ陽線、押し目買い意欲の高まりを感じさせます。

前営業日の軟調展開も指数の下げ幅は限定的だったことで、前営業日配信版でも「上昇トレンド下の短期調整局面とも映りました」と記していましたが、株価指数は反発着地に。
本日の株価指数における日中値動きからも上値志向の高さが見られるだけに、やはり相場の上昇トレンドが続いているのではないでしょうか。

そこで前営業日配信版でも「打診売買に適した地合い 手掛けやすい対象で機動的な売買を」と題していたと思います。

当欄では一貫して資金効率を意識しながら「手掛けやすい銘柄」を物色対象とするスタンスを推していますが、前営業日のインターネット会員A情報で買い推奨していたセルシード<7776>がわずか1営業日で目標株価を達成。
バイオ関連のテーマ性に加え、20万円以下で取引可能な手掛けやすさから買いを集めました。

このまま「手掛けやすい投資対象」を中心に機動的な売買を繰り返していきたいところですが、前営業日のような短期調整局面では打診買い、そして本日のように指数が日中で上値を伸ばす状況では板情報を活用したデイトレードなど、地合いに応じて投資戦略を切り替えていきましょう。

また、目標株価達成を果たしたセルシード<7776>などは、明日発売の四季報新刊でも予想増額が期待される点も支援要因に。
明日の四季報発売に絡んで活躍が期待される「四季報銘柄」を中心に、期末接近で次期業績予想を先回りする動きも強まってきそうです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は堅調。
好調な小売売上高を受けて小売株を中心に買い進まれています。

商務省が発表した2月の小売売上高は、季節調整済みで前月比1.1%増加となり、市場予想の0.5%増を上回る好内容に。
前月も0.2%増と、速報値の0.1%増から上方修正されました。

ダウ構成銘柄では、マクドナルド、ウォルマート、アメックス、ホームデポ、ウォルト・ディズニーら小売関連がしっかり。
IBM、ボーイング、トラベラーズなども買われています。

ダウ平均株価は、前営業日比5.22ドル高の14,455.28ドル。
ナスダック総合指数は2.80ポイント高の3,245.12ポイントで取引を終えました。

為替相場では、米国経済指標好感のドル買いが入り、東京時間帯早朝では、1ドル96円台前半、1ユーロ124円台半ばの水準で取引されています。

東京株式市場では、堅調な米国市場、為替相場のドル上昇を好感した買いが先行。
日経平均株価は12332円の反発スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が節目12300円に乗り直したものの、朝高後は戻り売りで上値の重い動きに。
次第安の展開となりました。

昼休みを挟んで円買いも一服しており、日経平均株価は再び持ち直す動きに。
節目12300円に乗り直すと、大引けにかけて上値志向が強まっています。

日経平均株価終値は、141.53円高の12,381.19円。
東証1部の売買代金は概算で2兆653億円。
東証1部の売買高は概算で28億6205万株。
値上がり銘柄は1020(59%)に対し値下がりは554(32%)、変わらずは130(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数反発でトヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>の金融関連が堅調。
日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>も買われており、株価指数を押し上げています。

日銀正副総裁人事人事案進展による金融緩和期待で三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、東京建物<8804>の大手不動産やマンション関連の大京<8840>、低位不動産のケネディクス<4321>、含み資産関連の東京都競馬<9672>なども賑わいました。

全市場の売買代金上位では、金融や不動産関連に混じって、TPP交渉参加の正式表明観測で農業関連の井関農機<6310>が活況高。
ただ、前営業日まで賑わっていたメタンハイドレート関連の日本海洋掘削<1606>は売られています。

セクターでは、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
土地保有の三菱倉庫<9301>、三井倉庫<9302>の倉庫運輸なども続きました。

証券業の野村ホールディングス<8604>、ケネディクス<4321>の属するサービス業、ブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>のゴム製品も上位に並んでいます。

一方、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品などが売られました。

個別では、好業績観測の千代田化工建設<6366>、格上げの積水ハウス<1928>、イオンクレジットサービス<8570>、経営効率化発表のJUKI<6440>、大型受注の日揮<1963>らが個別材料で買われています。

新興市場では、本日上場のオルトプラス<3672>が買い気配スタート。
IPOのオイシックス<3182>は初値形成から買い進まれたあと売り直されたほか、ソフトマックス<3671>も軟調となるなど、IPOは需給主導の展開となりました。

需給妙味でガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、低位不動産のレーサム<8890>が買われたほか、バイオ関連のナノキャリア<4571>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、メドレックス<4586>、ジーエヌアイグループ<2160>、カイオム・バイオサイエンス<4583>、セルシード<7776>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<77774>が人気化しています。

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