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直近の決算発表予定

2013年4月1日月曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/1)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因に大きな変化のないなか、寄り付き前発表の日銀短観、前場発表の中国PMIが予想を下回り、経済指標軟化を嫌気した見切り売りに押された本日の株式相場ですが、さすがに全面安商状のなかでディーリング物色も限定的。
株価指数の下値模索の動きとなっています。

日経平均株価は大幅反落。
本日も5日移動平均線(12366.86円)に沿って上値を切り下げ、節目12300円、12200円を割り込んできました。
昨年より下値を支えてきた25日移動平均線(12115.61円)に迫ってきています。

さて、前営業日配信版では「日中で振れやすい展開 デイトレ、先物の活用を」と題していました。

先週から紹介しているように、今週は日銀短観、米国でISM製造業景況指数、水曜日から木曜日にかけて行われる新体制で初めての日銀金融政策決定会合、金曜日には米雇用統計と重要イベントが揃っていることで「来週は重要イベントが目白押し。
日中で振れやすい展開が続くことも予想されることから、引き続きじっくり取り組む銘柄と短期売買対象とを分けて考えていく視点を持ち合わせておきたいところ」とも記していたと思います。

前述の通りに経済指標軟化が嫌気されましたが、日中で節目割れから下げ幅を拡大したように、売りが売りを誘う展開。
本日の売り圧力には「イベント前の手仕舞い」といった側面もあるのではないでしょうか。

ただ、本日のように突発的な波乱発生にも対応でき、翌日にポジションを持ち越さないデイトレードの優位性を挙げていましたが、難地合いのなかでも直近から材料性やテーマ性が意識され、値動きの良い東京電力<9501>、ユーグレナ<2931>には短期資金が流入。
まだまだ重要イベントが控えるなか、デイトレードを活用していきたいところ。

さらに「先物推移を確認していく流れも続きそう」とも記していましたが、明日以降には日経平均株価及び先物が25日移動平均線との攻防が意識されそう。
休場明けとなる今晩の米国市場もISM製造業景況指数の発表が予定されているだけに、夜間市場のある先物取引を確認していきたいところ。

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■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■先週末の欧米市場は、グッドフライデーの祝日のため、株式、債券、商品など各金融市場が休場でした。

為替相場も大きな変化のないなか、週明けには今週開催の日銀金融政策決定会合を意識して若干の円安推移での立ち上がりとなっています。

ただ、寄り付き前発表の日銀短観で大企業製造業DIがマイナス8となり、市場予想のマイナス7を下回る結果に。
発表後は円買い圧力が強まりました。

東京株式市場では、日銀短観の予想下振れを嫌気した売りが先行。
日経平均株価は12371円の反落スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が下値を探る動きに。
10時に発表された3月の中国製造業PMIが50.9ポイントと予想の51.2ポイントを下回ったことで円高を誘い、株価指数も下げ幅を拡大しました。

昼休みを挟んで円買いも一巡しており、後場の立ち上がりでは下げ渋る動きが見られたものの、為替相場で円買い圧力が再び強まると見切り売りが強まっています。

日経平均株価終値は、262.89円安の12,135.02円。
東証1部の売買代金は概算で2兆110億円。
東証1部の売買高は概算で28億4966万株。
値上がり銘柄は63(3%)に対し値下がりは1630(95%)、変わらずは17(0.9%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■株価指数の急反落でトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>の国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクも安く、株価指数を押し下げています。

三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産、JR東日本<9020>、陸運、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の総合商社など内外需問わず、大型株の不振が目立ちました。

売買代金上位では、ここ材料性が表面化している東京電力<9501>が活況高。
内需系のファーストリテイリング<9983>、テーマ性に短期売買を集めるユーグレナ<2931>、仕手化で図書印刷<7913>などの売買が目立っています。

セクターでは、業種別株価指数騰落の全業種が下落するなど、ほぼ全面安商状に。
値下がり最上位には野村ホールディングス<8604>、大和証券<8601>の証券が入りました。

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運、三井倉庫<9302>、住友倉庫<9303>の倉庫運輸、所属全銘柄が下落した海運業などの下げが目立っています。

一方、東京海上ホールディングス<8766>、NKSJホールディングス<8630>の保険、東京電力<9501>の電気ガスなどの下げ幅は限られました。

個別では、決算銘柄のニトリホールディングス<9843>、調査機関のレポートで取り上げられた大林組<1802>、鹿島<1812>のゼネコンが底堅い動きとなっています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも入った軽量級のユーグレナ<2931>、バイオ関連のDNAチップ<2397>、デ・ウエスタン<4576>、低位のファンドクリエーショングループ<3266>らが買われたものの、多くの銘柄が全体調整とともに見切り売りに押されました。

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