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2013年4月3日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(4/3)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■前営業日の下げ渋りから、外部要因の落ち着きとともに見直し買いを集めた本日の株式相場ですが、日経平均株価構成比率上位の活躍が株価指数を押し上げている面もあり、売買代金上位では個別視点でのディーリング物色も活発。
まだまだ明日の金融政策イベントを控えて警戒スタンスを敷く市場参加者も多いのではないでしょうか。

日経平均株価は大幅反発。
前述の通り月次評価の買いで人気化したファーストリテイリング<9983>やソフトバンク<9984>ら構成比率上位の活躍もあり、一気に前営業日に割り込んだ25日移動平均線(12167.78円)に乗り直してきました。
節目12300円、5日移動平均線(12246.90円)も奪回して高値引けとなっています。

ただ、もう一方の株価指数でもあるTOPIXは反発するも25日移動平均線(1020.10ポイント)には届かず。
上方から切り下げてきている5日移動平均線(1014.76ポイント)とのデッドクロスを形成。
日経平均株価構成比率上位の活躍とは対照的な時価総額上位のメガバンクの鈍い反応が作用しました。

さて、前営業日配信版では「波乱続きでデイトレ、先物が効く 金融緩和先取りも」と題して、夜間市場のある先物取引と翌日にポジションを持ち越さないデイトレードを活用するスタンスを紹介していたと思います。

昨晩の米国市場は反発。
為替相場も東京時間帯後半から欧米時間帯で円が売り直される展開となり、外部要因改善を確認しながら、夜間取引の日経平均先物を活用して、前営業日の下落と同様に本日の東京市場反発を先回りした方も多かったのではないでしょうか。

また、株価指数が日中で上値を伸ばし、ディーリング資金の集めやすいケネディクス<4321>、東京電力<9501>、マツダ<7261>が全市場の売買代金上位に入り、鳥インフルエンザ関連の栄研化学<4549>、興研<7963>なども場中で買い進まれるなど、近視眼的な売買も盛り上がる状況。
引き続きデイトレードに向く局面となりました。

ただ、この流れも明日に予定されている日銀金融政策決定会合での金融政策イベントを睨んだものと言えそう。
当欄でも日中の急激な動きに付けるデイトレードと、夜間取引があり、金融当局の政策声明の伝わりやすい現物市場の昼休みでも取引可能な先物取引を併用しながら、イベント通過を確認していく投資戦略を推していますが、このまま明日の金融政策結果を確認したマーケットの反応を確認していきましょう。

さらに金曜日にも重要指標・米雇用統計が予定されていますが、これらイベント確認後は新しい投資テーマが意識されていく状況でしょう。
会員情報でも3月29日のインターネット会員B情報で買い推奨していたファーストリテイリング<9983>、4月1日のインターネット会員B情報で買い推奨していた良品計画<7453>がイベント警戒の流れのなかでも目標株価達成を果たしましたが、環境変化に強い企業には買い安心感があります。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。
予想上回る経済指標が見直し買いを誘ったほか、メディケアの政府支払い率引き上げでヘルスケアセクターの上昇が相場を押し上げています。

前営業日には日本、中国に続いて米国経済指標も予想を下回り、見切り売りが出他流から、本日発表された2月の製造業受注額は前月比3%増加となり、市場予想の2.9%増を上回り、5カ月ぶりの大幅な伸びを記録。
前月も1%減少と速報値の2%減から上方修正されたことも見直し買いを誘いました。

また、メディケア(高齢者向け医療保険制度)の政府支払い率の引き上げが認められたため、恩恵の見込まれるヘルスケア株はS&P500種のセクター別で上昇率首位となるなど、ヘルスケアセクターの上昇も支援材料となっています。

ダウ平均株価は、前営業日比89.16ドル高の14,662.01ドル。
ナスダック総合指数は15.69ポイント高の3,254.86ポイントで取引を終えました。

為替相場では、東京時間帯後半から欧米時間帯で円が売り直される展開。
東京時間帯早朝では、1ドル93円台前半、1ユーロ119円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場反発、為替相場の円安推移と外部要因が和らぐなか、見直し買いが先行。
日経平均株価は12112円の反発スタートに。

寄り付き後は、経済指標好感の豪ドル上昇で円安推移が見られたほか、前営業日引け後にファーストリテイリング<9983>が好調な月次開示を明らかにし、大きく買い進まれていることから、日経平均株価構成比率上位として指数を押し上げる格好に。
日経平均株価は節目12200円に乗り直しました。

昼休みを挟んで円買い圧力が見られており、後場では上値の重い展開が続いているものの、日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>の上げ幅拡大とともに日経平均株価も上値を伸ばし、節目12300円に乗せています。

日経平均株価終値は、358.77円高の12,362.20円。
東証1部の売買代金は概算で2兆3393億円。
東証1部の売買高は概算で31億6623万株。
値上がり銘柄は1470(85%)に対し値下がりは195(11%)、変わらずは48(2%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■株価指数急反発も好調な月次成績を評価した買いで人気化したファーストリテイリング<9983>の貢献度が高く、日経平均株価構成比率上位のソフトバンク<9984>とともに指数を押し上げています。

中核銘柄では、外部要因改善でトヨタ<7203>、ソニー<6758>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>の国際優良株が見直される流れ。
値動きの良いマツダ<7261>などの資金流入も目立ちました。

一方で、前営業日に人気化した三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、野村ホールディングス<8604>の証券、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>の不動産は鈍い動きとなっています。

売買代金上位では、ディーリング資金流入の続いたケネディクス<4321>が最上位に進出。
材料性の伝わった東京電力<9501>や新興不動産関連のいちごグループホールディングス<2337>などが買われるなど、短期資金も循環しました。

セクターでは、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、デンソー<6902>、トヨタ<7203>の輸送用機器、ブリヂストン<5108>、横浜ゴム<5101>のゴム製品などが業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。

東京電力<9501>の電気ガス、武田薬品<4502>の医薬品、JT<2914>の食料品、ファーストリテイリング<9983>の小売なども続きました。

一方、新日鐵住金<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、日本製紙<3864>、王子ホールディングス<3861>の紙パルプ、T&Dホールディングス<8795>、ソニーフィナンシャル<8729>の保険などが値下がり上位となっています。

テーマ性では、鳥インフルエンザ関連の栄研化学<4549>、興研<7963>、個別でも月次評価でユナイテッドアローズ<7606>、良品計画<7453>、エービーシーマート<2670>、格上げの日揮<1963>、東和薬品<4553>、目標株価引き上げのエンプラス<6961>、決算銘柄の西松屋<7545>などが物色を集めました。

新興市場では、全市場の売買代金上位に進出したいちごグループ<2337>のほか、アルデプロ<8925>、レーサム<8890>、新日本建物<8893>、日本エスコン<8892>など不動産関連が好調。
バイオ関連のUMNファーマ<4585>、アンジェスMG<4563>、DNAチップ<2397>などもディーリング資金を集めています。

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