週明け3日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の海外市場で伸び悩んだ流れを受け継ぎ、1ドル=82円台前半に小反落している。午前9時現在、82円47~48銭と前週末(午後5時、82円62~63銭)比15銭のドル安・円高。 前週末の欧米市場では、ドル円は一時82円台後半に続伸。日本の金融緩和強化を期待した海外ファンド筋や輸入企業などのドル買い・円売りがみられた模様だが、上値では利益確定のドル売りが出たほか、米「財政の崖」問題が重しとなり、徐々に値を消した。きょう早朝の東京市場では82円40銭前後で取引されている。 ドル円は前週末の欧米時間に比べて上値が重くなっており、「場合によっては調整的な売りが強まるのではないか」(外資系金融機関)との声も聞かれる。ただ、「82円前後から下では押し目買いも強い」(大手邦銀)とされ、下値はなお限られる公算が大きい。安倍自民党総裁の金融緩和発言がなお注目されるが、「新鮮味はなくなりつつあり、大きくは響かないのではないか」(大手邦銀アナリスト)という。 ユーロは前週末比では対円で反落、対ドルは小幅安。前週末の米国時間終盤にムーディーズが欧州安定機構(ESM)と欧州金融安定化基金(EFSF)を格下げして売りが強まったが、東京市場の早朝は安値からは戻り歩調となっている。午前9時現在、1ユーロ=107円18~19銭(前週末午後5時、107円57~58銭)、対ドルで1.2993~2998ドル(同1.3017~3022ドル)。
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