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2013年3月8日金曜日

証券ディーラー「プロの視点」(3/8)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■またも史上最高値を更新したダウ平均、好調な米国市場に加え為替相場でも1ドル95円乗せと外部要因の進展著しいなか、引き続き買い優勢で推移した本日の株式相場ですが、SQ算出日取引とはいえ中核銘柄の商いが膨らむ格好。
イベント警戒をかき消す全体観の高まりとなっています。

日経平均株価は300円を超える大幅高。
寄り付き算出のSQ概算値は12072.98円が伝わると低い目標意識から水準を切り上げ、日経平均株価は12200円台まで上昇しました。
日中の上げ幅は300円を超えて高値引け、リーマンショック以前の高値圏となる4年半振りの水準まで切り上げてきています。

当欄では、イベント控えるなかでの水曜日の買い気を「相場上放れの可能性を考慮した『持たざるリスク』を警戒する流れ」と指摘。
前営業日の伸び悩みもメジャーSQ算出、そして米雇用統計とイベントリスクを配慮した格好でしたが、水曜日同様に買い優勢に傾きました。

前営業日配信版でも「明日のメジャーSQ算出に関しては、水準から行使価格12000円との位置関係が注目されますが、今晩の外部要因の推移を見極めながら、前場に伝わる概算値、日中高安、場中の方向性を見ておきましょう」と記していましたが、外部要因の進展に加え、前述の通り「低い目標」と映ったSQ概算値、2月の景気ウォッチャー調査が10カ月ぶりに好不況の分かれ目を示す50を上回ったことも追い風となり、一段と上値志向が強まっています。

さて、前営業日配信版では「好地合いもイベント警戒の局面 物色は『手数重視』で」と題していました。

外部要因の進展とともに買い優勢に傾きましたが、さすがに今晩発表の重要指標・米雇用統計は市場参加者の注目度も高く、為替相場の急変動につながることから、史上最高値更新続く米国市場、週明け早朝の為替相場の水準を見極めたいところ。

イベント対応として「手数重視」で打診買いや資金効率に適した『手掛けやすい投資対象』を見ていくスタンスを紹介。
前営業日3月7日のインターネット会員A情報で買い推奨していたサニーサイドアップ<2180>がわずか1営業日で目標株価達成を果たすなど、ひとまずは「手数重視」の姿勢が奏功。
また、同社株も20万円以下で手掛けられる低売買単価銘柄でもあり、資金効率に適した「手掛けやすい投資対象」だったのではないでしょうか。

前営業日のコスモ・バイオ<3386>、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>など、連日で会員情報での目標株価達成を紹介していますが、イベント控えるなかでも今は買い目線で「勝ちやすい相場」と見て間違いありません。

折角の好地合いですし、手掛けやすい銘柄で「利益確定」を繰り返し、値幅は小刻みでも利益確定を何度も繰り返していけば、複利効果で大きな利益を得ることもできるだけに、資金効率の高い「手掛けやすい投資対象」で着実な利益確定を目指していきましょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は続伸。
良好な雇用指標を確認し、翌営業日発表の雇用統計に対する警戒感が和らぎ、買い優勢で推移しています。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、前週比7000件減の34万件となり、市場予想の35万5000件への増加を下回る結果に。
良好な雇用指標を確認し、米雇用統計に対する警戒感が和らぎました。

ダウ構成銘柄では、バンカメ、ボーイング、JPモルガン、アルコア、インテルらが上昇。
ダウ平均は連日で史上最高値を更新しています。

ダウ平均株価は、前営業日比33.25ドル高の14,329.49ドル。
ナスダック総合指数は9.72ポイント高の3,232.09ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧州時間帯でECBのドラギ総裁がユーロ圏経済が年内に緩やかに回復するとの見通しを堅持したことでユーロが上昇。
米国時間帯でもドル買い圧力が強まり、東京時間帯早朝では、1ドル94円台後半、1ユーロ124円台前半の円安水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場続伸、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は12066円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価の前営業日終値水準から行使価格12000円との位置関係が注目されましたが、SQ概算値は12072.98円の算出が伝わると低い目標意識から水準を切り上げる格好。
日経平均株価は12200円台まで上昇しました。

昼休みを挟んで午後も円安も加速、後場では日経平均株価は12200円台を固め、さらに上値を目指す動き。
今晩発表の重要指標・米雇用統計に対する警戒もなく、2月の景気ウォッチャー調査が10カ月ぶりに好不況の分かれ目を示す50を上回ったことも追い風となり、買い優勢で高値引けとなっています。

日経平均株価終値は、315.54円高の12,283.62円。
東証1部の売買代金は概算で3兆9377億円。
東証1部の売買高は概算で48億3677万株。
値上がり銘柄は1147(67%)に対し値下がりは439(25%)、変わらずは114(6%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■米国株高、円安推移による指数浮上、SQ算出に絡んだ日経平均株価構成比率上位の売買が目立ち、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、信越化学工業<4063>、京セラ<6971>などの上昇が目立っています。

時価総額上位の三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>の国際優良株もしっかり。
三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>など不動産も朝安から買い直されました。

売買代金上位では、前営業日に続いて値動きの軽さでディーリング資金を惹きつけたマツダ<7261>が上位に進出。
SQ売買に絡んで日経平均株価構成比率上位が並びましたが、思惑が交錯したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の売買も目立っています。

セクターでは、前営業日にセクター判断引き上げで人気化していたブリヂストン<5108>、住友ゴム工業<5110>、横浜ゴム<5101>のゴム製品が連日で業種別株価指数騰落の値上がり最上位に進出。
三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>など不動産が続きました。

オリックス<8591>、クレディセゾン<8253>のその他金融業、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運なども値上がり上位に並んでいます。

一方、東京電力<9501>、東京ガス<9531>の電気ガス、日本航空<9201>の空運、マルハニチロホールディングス<1334>、サカタのタネ<1377>の水産農林などが値下がり上位となりました。

個別では、好決算の積水ハウス<1928>、丸善<3159>、バッテリー発火リスクが低いと報じられたジーエス・ユアサ<6674>、格上げのりそなホールディングス<8308>などが材料物色を集めたものの、中核銘柄の活躍に隠れています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が急落。
軽量級のブロッコリー<2706>、バイオ関連のオンコセラピー・サイエンス<4564>、UMNファーマ<4585>、スリー・ディー・マトリックス<7777>なども冴えない動きに。

東証1部への資金シフトが目立ち、上昇もPM2.5関連として興研<7963>、重松製作所<7980>、中核銘柄の楽天<4755>などに限られました。

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