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2013年1月8日火曜日

ドル下落、87円台前半=ポジション調整継続〔東京外為〕(8日午後5時)

8日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、麻生副総理兼財務・金融相の発言を受けて一時急伸する場面も見られたものの、全般はポジション調整の流れが継続し、下落した。
午後5時現在は1ドル=87円37~39銭と前日(午後5時、87円76~77銭)比39銭のドル安・円高。
きょうのオセアニア時間は87円80銭前後で推移していたが、東京市場は利益確定目的でドルが売られた海外の流れを引き継いだ上、ポジション調整や投機筋の仕掛けなどもあり、87円20銭台まで下落して始まった。
午前中に麻生財務相が外貨準備の活用で欧州安定機構(ESM)が発行する債券を購入する方針を表明するとユーロが対円で買われ、ドル円も連れ高して87円80銭前後まで上昇したものの、午後に入るとドルは再び調整売りに軟化し、87円30銭台まで弱含んだ。
市場では「最近のドル高・円安は期待先行で進んできた。
焦点が現実の政策に移り、調整が進みやすい状況になっている」(銀行系証券)とみられている。
ESM債購入については、外貨準備のドルをユーロに換えて購入する場合、円安効果は限定的と見られているが、「欧州不安の払拭(ふっしょく)でリスク選好になれば、避難先通貨としての円は売られる」(大手邦銀)との受け止めもあった。
欧米時間には、ユーロ圏の11月小売売上高、12月景況感指数などが発表される。
10日の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に、欧州経済の動向を確認することになる。
ユーロは対円、対ドルともに財務省のESM債購入決定を受けて急伸した後は、上値重く推移している。
午後5時現在は1ユーロ=114円58~63銭(前日午後5時、114円38~41銭)、対ドルで1.3113~3116ドル(同1.3033~3037ドル)。

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