2012年9月25日火曜日
ドル小動き、77円台後半=介入警戒感強い〔東京外為〕(25日正午)
25日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、世界経済の減速懸念から海外市場で売りが進んだ流れを引き継ぎ、1ドル=77円台後半に下落して始まったあとは、小動きとなった。
正午現在は、77円82~86銭と前日(午後5時、78円07~11銭)比25銭のドル安・円高で推移している。
前日の海外では、中国や欧州の景気先行きに対する懸念でリスク回避の動きが強まり、安全資産とされる円が買われた。
東京市場に入ってからは、中間期末の五・十日で実需の動向が注目されたが、「売り買いが拮抗(きっこう)していた」(大手邦銀)といい、一時やや買いが強まる場面はあったが、おおむね77円80銭台での小幅な動きとなった。
上海株が底堅く推移し、クロス円も堅調だったこともドルの下支えとなった。
政府・日銀の介入への警戒感も根強かった。
安住財務相は閣議後に、円高進行について「最後の1分1秒まで、やるときは徹底的にやる」などとけん制発言をした。
「77円台後半では投資家のドル買いも活発」(前出の大手邦銀)との声が聞かれた。
バークレイズ銀行の山本雅文氏は「QE3によって米景気の下振れリスクは低下しており、一段の長期金利低下は考えにくい。
ドル円も下値は限定的だろう」とみている。
ユーロは対円で下落、対ドルで小動き。
東京市場に入ってからは買い戻しに下げ渋っている。
ただ、独IFO景況感指数の低下や、スペインの支援要請の遅れなどから、「ECBの国債買い入れ策が好感された先々週までとは一変して、ユーロは再び売られやすくなっている」(FX業者)との見方が強い。
正午現在は、1ユーロ=100円77~80銭(前日午後5時、101円13~20銭)、対ドルで1.2946~2949ドル(同1.2953~1.2955ドル)。
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