2012年9月26日水曜日
NY株、3日続落=QE3効果疑問視の発言で〔米株式〕(25日)☆差替
【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク株式相場は、量的緩和第3弾(QE3)の効果を疑問視する連銀総裁の発言をきっかけに利益を確定する売りが優勢となり、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比101.37ドル安の1万3457.55ドルと3営業日続落した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は同43.05ポイント安の3117.73と続落した。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億2965万株増の7億5449万株(暫定値)。
朝方は、米住宅価格指数や消費者信頼感指数の上昇を受けて買いが先行。
しかし、プロッサー総裁が「(米連邦準備制度理事会による)資産購入の雇用への効果はあまりない」と述べたことが伝わると、徐々に売りが優勢となった。
また、スペインの首都マドリードで、財政緊縮策に反対するデモ隊が警察と衝突したとの報道も、嫌気されたもようだ。
もともと追加緩和に懐疑的だったプロッサー総裁の発言は、「特に目新しい内容ではない」(大手証券)というが、実体経済の先行き不透明感を改めて意識させるきっかけをつくった。
また、投資家は「QE3への期待を織り込んで上げてきた相場の利益を確定する理由を探していた」(同)といい、この発言は、利食いのための絶好の口実を与えた。
個別銘柄では、利益見通しを下方修正した米建設機械大手キャタピラーが4.3%安。
また、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)やシティグループなどの大手金融株が売られた。
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