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2013年1月15日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(1/15)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■週末三連休明けも円安推移を追い風に買い優勢の展開となった本日の株式相場ですが、場中では要人発言で円高に振れると株価指数、中核銘柄は伸び悩む動きに。
代わって外部要因に左右されにくい材料株、ソーシャルゲーム関連や新興市場銘柄が活躍しており、後場からはディーリング主導の展開となっています。

日経平均株価は続伸。
立ち上がりから節目10900円台となるも前述の通り円高推移で伸び悩みました。
しかしながらマイナス圏に転じなかった辺りは一定の押し目買い意欲も見て取れます。

さて、前営業日配信版では「SQ算出日取引は好結果 新興銘柄の活躍も続く」と題していました。

前営業日のSQ算出日取引で水準を保つ動きが見られ、ボリューム面でも中核銘柄への資金還流も見て取れただけに、相場の先高感が強まりましたが、週末三連休明けも円安基調が継続。
決算シーズン入りの米国市場は高安まちまちだったものの、東京市場は買い優勢の立ち上がりとなっています。

本日も東証1部の売買代金は2兆円に迫り、東証1部の売買高は概算で34億株台と商いの膨らみやすいSQ算出日取引だった前営業日に匹敵する高水準に。
依然として相場の先高感が強まる状況となりました。

ただ、前引け後に甘利経済再生相が「円安には国民生活にマイナスの影響もある」と発言したことで昼休みから為替相場が円高に振れ、株価指数、中核銘柄は伸び悩む格好。
週末も安倍首相が出演したテレビ番組で日銀新総裁の条件で金融緩和に前向きな人材の登用を示唆したことが円売りを誘った面もあり、今後は来週の日銀金融政策決定会合に向けて要人発言が注目されていくでしょう。

したがって、為替相場など外部要因の変化に敏感な全体相場に関しては「短期調整を挟みながらの展開が続くのではないでしょうか」との見方に変更はありません。

一方、物色対象については「このまま外部要因や全体相場の影響を受け難く、需給妙味の強い新興市場銘柄のなかで、とくに将来性のある成長期待株を狙っていきましょう」とも記していましたが、ローソク足では陰線示現となった日経平均株価に対して、東証マザーズ指数、ジャスダック指数、日経ジャスダック平均の新興株価指数は明確な陽線を引きながら続伸着地に。
やはり「新興市場銘柄」が物色の軸となるのではないでしょうか。

会員情報でも前営業日1月11日のインターネット会員A情報で買い推奨していたスリー・ディー・マトリックス<7777>がわずか1営業日で目標株価達成。
後場からの上げ幅も目立っており、新興市場銘柄は値動きの大きさから、ひとたび資金が流入すると人気化しやすい傾向があるため、ディーリング対象としても有力でしょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は高安まちまち。
決算シーズン入りで個別視点を強めるなか、アップルのスマートフォン減産観測報道が相場の重しとなっています。

決算相場入りで個別業績や業績見通しを材料とした売買が主導。
非公開化観測のデル、パソコン販売増加でHPが買われた半面、スマートフォン減産観測報道の伝わったアップルが下落したこともナスダック指数を押し下げました。

ダウ構成銘柄では、値上がりが16銘柄、変わらずが1銘柄、値下がりが13銘柄となり、個別視点でまちまちの動きとなりました。

ダウ平均株価は、前営業日比18.89ドル高の13,507.32ドル。
ナスダック総合指数は8.13ポイント安の3,117.50ポイントで取引を終えました。

東京市場休場前となる10日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は13,471.22ドル→13,507.32ドル(36.10ドル上昇)。
ナスダック総合指数は3,121.76ポイント→3,117.50ポイント(4.26ポイント下落)となっています。

為替相場では、週末に安倍首相が出演したテレビ番組で日銀新総裁の条件で金融緩和に前向きな人材の登用を示唆したことが円売りを誘い、東京時間帯早朝では、1ドル89円台半ば、1ユーロ119円台後半の円安水準で取引されました。

東京株式市場では、円安推移を好感した買いが先行。
日経平均株価は10914円の続伸スタートに。

寄り付き後は、連日の新値追いもSQ算出日取引となった前営業日には高寄りからもみあいに終始したこともあり、場中は為替相場の変動を見極めながら水準を探る動きとなりました。

前引け後に甘利経済再生相が「円安には国民生活にマイナスの影響もある」と発言したことで昼休みから為替相場が円高に振れており、後場では円高推移とともに上げ幅を縮める格好となっています。

日経平均株価終値は、77.51円高の10,879.08円。
東証1部の売買代金は概算で1兆9501億円。
東証1部の売買高は概算で34億5412万株。
値上がり銘柄は1050(61%)に対し値下がりは518(30%)、変わらずは127(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■円安推移による指数続伸を受けて、日産自動車<7201>、ソニー<6758>ら国際優良株の一角が買われたものの、後場の円高基調を切っ掛けにトヨタ<7203>、ホンダ<7267>などが弱含んでおり、中核銘柄の一角は株価指数とともに伸び悩んでいます。

一方、ソーシャルゲーム関連のグリー<3632>、ディー・エヌ・エー<2432>が好調。
新興軽量級のガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の活躍もあり、値動きの軽さに着目した資金流入が見られました。

売買代金上位では低位金融のアイフル<8515>、オリコ<8585>、材料株のシャープ<6753>、三菱重工業<7011>、長谷工コーポレーション<1808>、オリンパス<7733>がディーリング資金を集めています。

セクターでは、所属全銘柄が上昇した海運が業種別株価指数騰落の値上がり最上位に進出。
大幅調整による出遅れ妙味が買い材料視されました。

武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>の医薬品、国際石油開発帝石<1605>の鉱業、三菱重工業<7011>、コマツ<6301>の機械なども続いています。

一方、ブリヂストン<5108>、住友ゴム<5110>が軟調でゴム製品が値下がり最上位に。
旭硝子<5201>、東海カーボン<5301>のガラス土石、任天堂<7974>のその他製品らがさえない動きとなりました。

個別では、三洋電機の台湾撤退でパナソニック<6752>、決算銘柄のコスモス薬品<3349>、格上げのパーク24<4666>などが材料物色を集めています。

新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が活況高。
バイオ関連のスリー・ディー・マトリックス<7777>、テラ<2191>、コスモバイオ<3386>、ナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>、メディネット<2370>が高く、ディーリング物色が目立ちました。

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