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2013年1月15日火曜日

ドル、89円台前半=経済再生相の発言で一時急落〔東京外為〕(15日正午)

15日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の追加金融緩和への期待が継続、堅調に推移していたが、甘利経済再生相の発言を契機に一時急落する場面があった。
正午現在は1ドル=89円08~09銭と前週末(午後5時、89円04~08銭)比04銭のドル高・円安。
前日は東京市場が休場。
アジア市場では2010年6月25日以来、約2年7カ月ぶりの高値となる89円67銭を付けた。
安倍首相が連休中にNHKの番組に出演し、2%の物価目標や日銀総裁の後任に「大胆な金融政策を実行できる人」が望ましいなどと発言したことから、日銀が追加緩和に踏み切るとの見方が強まった。
欧米市場で利益確保や米長期金利の低下を受けた売りで89円台半ばに下げたものの、底堅い展開となった。
朝方の東京市場も海外の流れを引き継いで堅調に推移、仲値にかけて「五・十日」の実需取引で89円60銭台まで緩やかに上昇した。
一巡後は89円台半ばを中心にもみ合っている。
正午にかけては、甘利経済再生相が「過度の円安になれば、輸入額にはねかえる」などと発言したことが材料視され、一時89円10銭台まで急落した。
市場では、21、22両日の金融政策決定会合までは「緩和期待がドル円の支援材料になる」(大手邦銀)とみられている。
一方、「要人発言で適正水準と言及されている85~90円の上限に差し掛かっている」(欧州系証券)として、心理的節目とされる90円を前に上値が重い展開が続く可能性があるとの指摘もある。
ユーロは大幅値上がり。
ECB利下げ観測が後退、ユーロ買いの材料となっている。
前日のアジア市場で1ユーロ=120円10銭台まで値を上げたが、経済再生相の発言を受けて値を下げた。
正午現在は119円16~19銭(前週末午後5時、118円16~19銭)、対ドルで1.3375~3380ドル(同1.3271~3273ドル)。

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